『キャプテンハーロック/次元航海』1 原作・総設定・デザイン:松本零士
2015年 01月 30日
『キャプテンハーロック/次元航海』1 原作・総設定・デザイン:松本零士/漫画:嶋星光壱
「チャンピオンRED」に昨年10月号から連載されている「キャプテンハーロック」のリブート版の単行本が出ました。今年の1月号までの4話分が収録されています。
基本的には『宇宙海賊キャプテンハーロック』を踏襲した物語で、「第二の故郷」地球を目指すマゾーン、だらけ切った地球に見切りを付けながらも敢然と立ち向かうハーロック、という図式は同じで、台羽正が副主人公として出てくるのも同じです。
ただ、大山トチローやエメラルダスも早々に登場し、機械化帝国を滅ぼした英雄として星野鉄郎の名前が語られているように『銀河鉄道999』のその後、という時代設定のようですし、銀河系最強の無敵艦隊として「まほろば」「Gヤマト」「凌駕」「ユーノス」「アストレア」、かつて地球を襲った侵略者として「ガミラス」「デザリウム」「イルミダス」の名前が出るのは『999』の<エターナル編>というより、<ウルティメット・ジャーニー>との連携が感じられます。
また太陽系連邦ガイアフリート副司令官キリタは、かってのTVシリーズ版『ハーロック』の切田長官のポジションながら、フルネームは「キリタ・イソラ(切田威天来)」ということで、最近作られたCGアニメ版『ハーロック』のガイア・サンクションのイソラ長官と重ね合わせるなど、今までの「ハーロック」関連作品の集大成を目指しているようです。
このまま原典の『ハーロック』に沿って進行していくのか、それとも独自の物語が繰り広げられていくのかはわからりませんが、未完のままの原典版『ハーロック』を越え、マゾーンとの決着はきっちりと付けて欲しいものですね。
【ひとりごと】
「ヤマト」や「ガミラス」(「デザリウム」もか?)といった名称、デザインの使用は問題ないのでしょうか? それとも了解済みなのかしらん。