『マジンガーZ対暗黒大将軍』
2015年 02月 04日
やられの美学、なんでしょうね。
満身創痍のマジンガーZ、兜甲児。
そこへ颯爽と現れるグレート・マジンガーの雄姿!
グレートの悲劇は、初登場の時点で最高位に達してしまったこと。後はもう落ちるしかないんだよなあ…。
この映画の時点では闇の帝王は影も形もなかったのか、ミケーネ帝国のボスは暗黒大将軍。副将の獣魔将軍もなかなかの面構えで、TV版に出てきても良かったかも。
実はその暗黒大将軍の尖兵(この作品ではアルゴス長官もいない)だったのがゴーゴン大公で、地上のあらゆる事柄を報告するのが任務。の筈なのに何故かマジンガーZの存在をスルーしてしまい、七つの軍団に犠牲者を出してしまった大将軍は当然オカンムリなのだが、何故ゴーゴンはZの存在を伏せたのだろう?
甘くみていたのか、それとも何か大将軍に含むところがあったのか…?
胡散臭い預言者、実は死んだと思っていた兜剣造博士を演じていたのは、先ごろ物故された大塚周夫。
TV版の柴田秀勝ではこの味、ちょっと出せなかったかも知れない。
同じくTV版とキャストが違うのが剣鉄也役の田中亮一。正規キャストの野田圭一はこの時は戦闘獣の一体を演じている。
言わずと知れたデビルマンの田中亮一では剣鉄也のイメージと遠く、これは正式キャスト決定前の仮のキャスティングと言われているが、しかし鉄也の初期イメージは不動明似。ということはこの時点では田中亮一で行くつもりだったのが、その後に何らかの理由で鉄也のキャラクターの見直しが行われ、そこで野田圭一に交代になった、という可能性はないのだろうか、と考えてしまう。
それにしても惜しかったのは兜甲児と弓さやかのキスシーンがカットされてしまったこと。子どもながらに映画館の暗がりでドキドキしながら観ていて「な~んだ」とガッカリした記憶がある。
色々と演出上の意図はあるのだろうが、シルエットなどでもいいから見せて欲しかったなあ。
過去記事はこちらとこちら。

あのZがボロボロになるとは、当時ショックで映画観てました。(笑)
確かに主役交代にはもってこいの展開でしたね。
グレート、かっこよかったもの・・・。
それでもZが好きでしたが・・・。
「海外版マジンガー」とか「マジンサーガ」とか、あと「ゴッドマジンガー」もいうかな。
なんか豪ちゃんの中のマジンガーのスタンダードな姿ってグレートなんじゃないかなあと思ったりもして。

「マジンガーZ」は2年弱放送されましたが、後番組の企画は放送後半年くらいから始まってたみたいですし。