『五人ライダー対キングダーク』
2015年 02月 24日
よく「子供向け番組だからといって手は抜いてません」「子供は正直で騙せません」というスタッフ、キャストのコメントを見かけますが、中には「ホントかなあ?」と思うものもしばしば。穴ぼこだらけのシナリオというかプロットを見せられると、「やっつけ仕事なんじゃないの?」と思わず言いたくなってきます。
この映画は『仮面ライダーX』の劇場版ですが、タイトルに「Xライダー」の文字はなし。5人のライダーが対等って意味なんだろう。そのせいか主演の速水亮の出演場面は正味1~2分ってとこ。後は変身後しか出てきません。他のライダーも変身後しか出てきません。一応は各人単独のアクションシーンが(どういうわけかV3以外は)ありますけど、対等と言っても所詮はその程度です。
あ、申し訳程度に変身シーンが挿入されますが、それは『仮面ライダー対ショッカー』と『仮面ライダーV3対デストロン怪人』からの抜き焼き。ライダーマンはTVシリーズからのデュープですね。その分おやっさんが身体を張って頑張っています。
ゲストの水の江じゅんは『人造人間キカイダー』のミツ子さん、相変わらず綺麗な方です。
TVとは別班体制での撮影だったんでしょうかね、擬闘もいつもと雰囲気違うし、トランポリンを使ったアクションカットがスタジオ撮影で(これは天候不順のせいだとか聞きましたが)なんかヘンだし、効果音もマヌケだし……これを最後に劇場用の<仮面ライダー>新作が作られなくなっちゃったのもなんとなくわかる気がします。
ところでライダーマン以外はオリキャスが声を当ててる5人ライダーですが(ライダーマンは多分林一夫でしょう)、何故かノンクレジットです。今までは声だけの出演でもちゃんと一枚看板だったのにねぇ。
それにライダーマンが左腕にアタッチメントを付けて「俺は仮面ライダー4号!」とか見え切ってますけど、まさか偽ライダーマンじゃないよね?
過去記事はこちらとこちら。