『ドS刑事/朱に交われば赤くなる殺人事件』 七尾与史
2015年 03月 08日
シリーズ第2弾で、今度の舞台は浜松から東京へ。
クイズ番組の出場者やその周辺の人物が次々と犠牲になるという連続殺人事件が発生し、黒井マヤと代官山の迷コンビに、キャリアの浜田というニューキャラクターを加えての捜査が繰り広げられる、というもの。
相変わらずマヤは卓越した推理力で早々に核心に近づくものの、殺人現場マニアゆえに解決へと導くような努力は一切しない「ドS」ぶりを如何なく発揮し、事件をひたすら大きくするだけ。
探偵役が同時にトラブルメーカーというのは珍しいパターンだが、そのせいかコミカルタッチであっても読後感は決して良くないのがこのシリーズの特色か。
ところで来月からこのシリーズがTVドラマ化されるのだけれども、マヤ役が多部未華子というのはちょっとイメージ違うなあ…。
それに猟奇的殺人事件の描写、TVで大丈夫?