『かまきり夫人の告白』(1975)
2015年 03月 18日
大学教授で評論家の夫と「おしどり夫婦」として知られ、一緒にワイドショーの司会も務めているタレントが、夫が教え子の学生と浮気をしていることを知って、復讐のために自分も浮気をしまくるというコメディ映画。
主演は五月みどり、共演は山城新伍、伊吹吾郎、名和広、森崎由紀、白川みどり、衣麻遼子ら。
ヒロインの相手となるのはカーレーサー、隣家に住む恐妻家の主人、ホモの少年、プロの殺し屋、という具合にバラバラですが、相手が本気になるとひらりと身をかわし、そして男は破滅していく、ということから、交尾の後にオスを食い殺すというカマキリに擬えているんですね。
といっても暗いお話では決してなく、五月みどりの上品な色っぽさを堪能出来る1時間強の作品。撮影当時は35~6歳くらい?
実はポルノ映画といいながら脱いでるシーンはあまりないのだが、佇まいやちょっとした科白の言い回しが官能的で、「見せる」=「エロス」ではないことを証明している。
もっとも脱ぎ惜しみをして良い結果に繋がることは殆どないと思うが。
脚本・安西英夫、監督・牧口雄二、音楽はなんと渡辺岳夫?!
五月みどりにリードされるホモの少年を演じた風戸佑介は、その前年に『電人ザボーガー』で主人公のライバル秋月玄を演じ、翌年には『ジャッカー電撃隊』のクローバーキング/大地文太でヒーローに。