『ファントム・メナス』
2015年 04月 21日
本当はもっと新作の公開が近付いてからと考えていたけれど、予告編も第二弾が公開され気分が盛り上がってきたので、ここらでシリーズのおさらいを敢行。
以前一日で6作全部をイッキミするという無謀な企画にチャレンジしたことがあったけど、今回は足かけ二日で6本制覇。
新作発表に伴ってカノン(正史)かどうかが危うくなってきた『クローン大戦』は今回オミットし、また『クローン・ウォーズ』は劇場公開もされた長編パイロット版だけじゃお話が完結してないので、やはりこれまた割愛。
更に今後は存在が抹消されかねない『イウォーク・アドベンチャー』と『エンドア/魔空の妖精』も除外し、純粋に「エピソード1」から「エピソード6」までを今は公式版となっているであろう<Blu-ray版>で再観賞。
先ずは「エピソード1」から。
そう、今回はエピソード順での観賞をチョイス。
今のところシリーズを続けて観る場合には「公開(製作)順」と「エピソード・ナンバー順」の両方があり、個人的には「公開順」を推奨してきたけれど、今度の新作が「エピソード7」である以上これからは「エピソード・ナンバー順」以外はない、ということになる(勿論どっから観たって個人の好き好きだし、新作には今のところ「エピソード7」の表記はないのだが)。
で、サーガの開幕となる「エピソード1」、これだけ観ると誰がシリーズの主人公なのかはわかりづらい。
ルーカスとしては当然アナキン・スカイウォーカーのつもりだろうけどなにせ子供だし、出番も中盤に差し掛かってから。
それまでお話を引っ張ってるのはクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ、それにパドメ(アミダラ女王)だ。実際「エピソード3」までの三部作に関しては実質的にはオビ=ワンが主人公だと言いきっても良いだろう。
それにサブタイトルが「ファントム・メナス」だけあって明確な対立構図が浮かび上がってこない。
ジェダイに対抗するシスという概念はあるものの、表に出てくるのはナブーと通商連合の対立だけで、しかもこれも言ってみれば共和国内部での地域紛争に過ぎない。それも戦争行為が主眼ではなく貿易絡みの問題だ。
「エピソード4」から「6」までの三部作で描かれた反乱軍VS帝国という”正義と悪”というわかりやすさがない分、この作品から入ろうとすると抵抗感を覚える観客も少なくなさそうだ。
自分のように何度も観直していると「そういうものだ」という刷り込みが働いて楽しく観られるのだが、新規のファンの開拓にはどれくらい成功するのだろう?
【過去記事】
http://odin2099.exblog.jp/7672690/
http://odin2099.exblog.jp/16855169/
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