『メジャーリーグの名物GM ビリー・ビーン/弱者が強者に勝つ思考法』 桑原晃弥
2015年 05月 02日
マイケル・ルイスの『マネー・ボール』の続編として読みました。
あの本でオークランド・アスレチックスにはビリー・ビーンという、メジャーリーグに革命をもたらしたゼネラル・マネージャー(GM)がいることを知り、へー、野球選手の評価方法としてこういう見方もあるのか、面白いなあと思ったものですが、あの本が出版されてかれこれ10年以上、その後のビリーはどうなってるのかなあと気になってました。
ブラッド・ピット主演で映画も作られましたが、あまり「その後」について触れられていないんですよね。
この本ではその後のビリーはもちろん、ビリーが持ち込んだ方法が今現在のメジャーリーグでどういう扱いを受けているのかが、イチロー選手を引き合いに出したりすることで興味深く描かれています。
またビリーが本格的に持ち込んだセイバーメトリクスで、例えば日本野球を測ったら、なんてことにも触れています。
最初は、野球を題材にしたビジネス書の類なのかなとやや警戒しながら(?)読みはじめたのですが、読み進めていくうちにそれは杞憂に終わりました(といっても著者の主眼はそちらにあったのだろうと思います)。
野球を他人とはちょっと違った角度で眺めたい、という人ならば面白く感じるのではないでしょうか。
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