『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
2015年 05月 31日
2作目からちょっと間が空いて作られた3作目。
子供たちはすっかり成長しちゃってイメージにそぐわなくなってきた人もいるけれど、これは仕方ないよね。
毎年一本作り続けてくれれば良かったんだけど。
子供たちじゃないけれど、今回から亡くなったリチャード・ハリスに代わってマイケル・ガンボンがダンブルドア先生に。
イアン・マッケランやクリストファー・リーの名前も取り沙汰された二代目ダンブルドアだったが、イアン・マッケランじゃそのまんまガンダルフだし、クリストファー・リーは悪役のイメージ強すぎ。
同時期に『ロード・オブ・ザ・リング』でサルマン、『スター・ウォーズ』でダーク・ティラナス卿ことドゥークー伯爵を演じていたのだから、どちらにせよ混乱を招くだろう。
まあマイケル・ガンボンもリチャード・ハリスとは似ても似つかぬタイプで(最初に連想したのが『水戸黄門』三代目の佐野浅夫だった)、洞察力やお茶目さには欠けるきらいがあるんだなあ。
またこれは役者さんの話じゃないのだが、ホグワーツの雰囲気が前2作とかなり違う。
作品のムードがダークになったからとか、監督が交代したからとか色々な理由はあるんだろうけど、ハグリットの小屋と暴れ柳の場所とか、撮影場所も違うっぽい。
何が理由だったのやら。
1作目のクライマックスはハリーと一緒に行動を共にしたロンとハーマイオニーだけど、2作目ではバジリスクに石化させられたハーマイオニーがリタイヤ、今回は足を負傷したロンが戦線離脱、となかなか三人組が揃いませんが、その一方で着々とロンとハーマイオニーの間にフラグが立っている。
ハリーのお相手となるチョウ・チャンは、原作通りならばこの3作目から登場するはずが次回に見送り。
そして最終的にヒロインの座をゲットすることになるジーニーは、前作であれだけ出番があったのに今回は顔見せ程度。
でもボリュームアップした原作小説を刈り込んで、前作よりもコンパクトに仕上げたスタッフは評価してあげたいと思う。
初見の時は本当に「アレがない」「コレもない」と不満タラタラだったのだけれども。
【ひとこと】
でもねぇ「地図を作ったのが誰か」ぐらいハッキリさせといても良かったんじゃない?
ルーピンがハリーに返す時にでもひとこと言えば済むんだし。

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