『新解さんの謎』 赤瀬川原平
2005年 12月 28日
以前書店で手にとってパラパラめくったことがあったのだけれども、今回一念発起して(大げさじゃ)購入した。
ここで取上げられている”新解さん”というのは、三省堂から出ている「新明解国語辞典」のことで、言葉の解説が他の辞書とは一風変っているというのだ。
で、幾つかの実例が紹介されていくのだが、う~ん、流石にちょっと違うなぁという感じ。
その中で徐々に辞書の、というか”新解さん”という架空の人格が一人歩きし出し、この人物のポリシーやら生活やらが浮き上がって見えてくる・・・?!
まぁそこまで行かなくても、真面目に読んでいると思わず吹き出すような記述が出てくるので、疲れたときなど拾い読みしてみるのも良いだろう。
ちなみにここで話題にしているのは第四版で、それ以前の版との比較もなされているが、現在発売されているものには改定が入れられているのだとか。
後半には「紙がみの消息」というエッセイが収録されているが(分量としてはこちらの方が多い)、ネタが流石に古くなってきているのが残念。なんせ12~3年前のものだから・・・。
新解さんの謎 著者:赤瀬川 原平 出版:文春文庫 辞書の中から立ち現われた謎の男。魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない―。「新解さん」とは、はたして何者か?三省堂「新明解国語辞典」の不思議な世界に踏み込んで、抱腹絶倒。でもちょっと真面目な言葉のジャングル探検記。紙をめぐる高邁深遠かつ不要不急の考察「紙がみの消息」を併録。(「BOOK」データベースより) 何やら訳の分からん紹介文ではありますが、「新解さん」とはすなわち三省堂出版『新明解国語辞典』のこと。ちなみに、「はてな...... more
最近、やたら愛しの新解さんが取り上げられてるなぁ… と思ったら、どうやら第六版が出ていたらしい。 新解さんとは… 三省堂から出版されている『新明解国語辞典』の愛称。 収録語の解説文に、個性的・特徴的なものが多く、 国語辞典としては独自の個性を持った存在。 そのユニークさに着目した『新解さんの謎(赤瀬川原平)』 というファンブック(?)もある。(はてなダイアリー)私が高校入るか入らないかぐらいだから9年ぐらい前でしょうか… 空前の(?)新解さんブームがおこったのを覚えてらっしゃいますか?...... more
いまや幻のレア辞書とまで言われる「第四版」ですが、うちの近所の本屋さんにはいまだ在庫が残ってるんですよ。
現在「第六版」?まで出版されているというのにそれもどうよ~?とも思うわけですが、初めて辞書の立ち読みにチャレンジしちゃいました(笑)。
さすがに購入しようとは思いませんでしたけどね(^^;
でも<第六版>はまとも、というか普通みたいですねぇ(苦笑)。