『駅伝がマラソンをダメにした』 生島淳
2005年 12月 29日
でも駅伝(特に正月の箱根駅伝)の魅力は認めた上で、駅伝中心に回っている陸上界が、マラソンで戦える選手の育成を阻んでいるのだ、という主張にはナルホドなぁと頷く。
個人的にはマラソンよりも駅伝の方が好きなので、現在の駅伝の隆盛ぶりは歓迎したいところなのだけれども、世界で勝負するマラソン選手が出てこないのも確かに面白くはない。色々と真剣に考えるべき時に来ているのかも。
1920年に始まった箱根駅伝は当初トラックシーズンが終わってロードレースの練習が始まる前の息抜きみたいなものだったそうだ。正月に走るのを嫌がったり選手の数が揃わず砲丸投げ選手を狩り出したこともあると。 それが日テレが87年に完全中継放送するようになってから一変する。有望な高校生にとって箱根がエベレストになる。大学も学校宣伝の最大のチヤンスとなることに気がつき懸命に有力高校生のリクルートを行う。山梨学院大学がケニアから留学生を連れて来て一躍学校名を全国に周知させれば駒沢、大東大学などもトラック...... more