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ミュージカル『アラジン』

発売してすぐにチケットの売り切れ続出で、こりゃ来年になるまで観るのはお預けかなあと思っていましたが、どうにかこうにか入手できまして、ようやっと四季劇場「海」へ行ってまいりました。
ここへ来るのは八カ月ぶりですかね。


ミュージカル『アラジン』_e0033570_23091043.jpgディズニーミュージカルと劇団四季のコラボレーションはこれで5作目。
最初が『美女と野獣』で次が『ライオンキング』、それからアニメ原作を持たない舞台オリジナルの『アイーダ』を挟んで『リトル・マーメイド』が続き、満を持してという感じで『アラジン』が登場しました。


お話は基本はアニメ版と一緒。しかし細部はかなり異なってます。
アラジンは最愛の母を最近亡くしたばかり。その「自慢の息子」でありたいと願いつつ、現実は足を洗うと宣言しながらも泥棒稼業。正直にありたいと思いながらも、ジャスミンをはじめ周囲には嘘に嘘を重ねるという葛藤を抱えた若者になっています。


また動物キャラが一切出てこないところも特徴です。
アラジンのペットの猿アブーが出てこない代わりに悪友が3人が出てきたり、ジャファーのペット、オウムのイアーゴは人間になっていたり、魔法の絨毯にキャラクターはなくて単なる便利な道具扱いだったり…。


まあ最大の違いは、今までの作品が(『アイーダ』を除いて)アニメを如何に舞台に置き換えるかに腐心していたのに対し、この『アラジン』では徹底的に舞台版として解体し再構築してることでしょうね。
途中で数々のマジックが出てきたり、ミュージカルというよりはサーカスなどのアトラクションの如し。正に「これぞエンターテインメント!」と言いたいくらいのバラエティショーになっておりました。


その中心となるのはアラジンでもジャスミンでもなく、やっぱりジーニー。このキャラに負うところ大です。
ミュージカルとしては些か違和感覚えたもののショーとしては十二分に愉しみましたが、このキャラを違う役者さんが演じると作品全体の雰囲気が一気に変わって見えるかも知れません。
今はまだ初演キャストが務めていますが、しばらく経ってキャストの交代があった時にどれだけ作品が違って見えるか、あるいは見えないかには非常に興味がありますね。


ミュージカル『アラジン』_e0033570_23091602.jpg
【ひとりごと】
満員の客席の盛り上がりは凄かったなあ。開幕と同時に大拍手。ナンバー毎に大拍手!
もちろんアンコールだってスタンディングオベーションこそしませんでしたが(というか、自分二階席だったもので。一階席はやってたっぽいですが)、場内割れんばかりの大歓声!
客席の一体感、半端じゃなかったですねえ。


by odin2099 | 2015-07-05 23:18 | 演劇 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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