『X-MEN』
2015年 07月 27日
ここらで『X-MEN』もおさらいしとかなきゃ、とシリーズ1作目を再観賞。
もう15年も前の作品かあ、さすがにヒュー・ジャックマン、若いな。
自分が観たのは9年ぐらい前で、既にぼんやりとした印象しかないのだけれども、改めて観て「こんなに詰まらなかったのか」と唖然とした。
登場人物たちが自分の能力に戸惑い、いじいじしているのはまだいいとしても、せっかくのアクションの見せ場が見せ場にすらなっていない。
動きはもっさりしてるし、超能力の見せ方もピンとこないし、その能力の凄さも伝わらない。
端的に言って、X-MEN側もブラザーフッド側も、強いのか弱いのかサッパリわからないのだ。
ウルヴァリンは耐久性は高いのかもしれないけど特殊能力といえるほどのものはないし、サイクロップスは役立たずだし、ストームは攪乱がせいぜいで、ジーンもワンポイントリリーフ程度にしか使えない。
それに今回のキーとなるローグの能力にしたって、具体的にどうなのかと言われるとわかりづらい(マグニートーがどう利用しようとしているのか、というストーリー上のポイントも含めて)。
対するブラザーフッド側は、即物的な能力に長けている(舌が伸びるとか変身できるとか)ので見た目のわかりやすさはあるものの、その威力のほどは微妙。
ミュータントを危険視し、法でもって弾圧しようという人類に対し、それなら首脳陣をまとめてミュータントにしてしまえ、というマグニートーの主張はわかりやすく理屈も通っているのに対し、同じミュータントであるX-MENが何故マグニートーを阻止して人類を守るのかというその行動理念は説得力に乏しいので、クライマックスでも素直にX-MENたちを応援できないのはヒーロー物の作劇上では大きなマイナスだろう。
『ファンタスティック・フォー』よりも、よっぽどこちらをリブートしてくれた方が良かったのに、と思っているのは自分だけ?
【ひとりごと】
もし自分がミュータントだとしたら、プロフェッサーXではなくマグニートー側に付くかもしれない。
過剰防衛なんだろうけど、自分の身を守るためなら、そしてこれまで迫害されてきたとしたなら、その憎悪の気持ちを抑えきれず、復讐する道を選ぶ可能性は高いし、それにカリスマ性はプロフェッサーよりもマグニートーの方があるしな。
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