8月2日は『ヤマトよ永遠に』の公開日!
2015年 08月 03日

去年は確か『MV SERIES ヤマトよ永遠に』を見たんだっけ。
今年は1981年と同じ曜日の配列だから、実は1日に『さよなら銀河鉄道999』を見ようかとも思ったけれども、結局こっちをチョイス。
この作品はシリーズ第3作と表現されることが多いけれど、『新たなる旅立ち』の続編になるので概ね4番目のエピソード。
しかしファン層の入れ替わりを意識したのか、シリーズとしての連続性が薄くて独立した一本のお話、番外編としての色が濃いので、これまでの「ヤマト」を知らなくても付いて行きやすいと思う。
実際、多くのファンが『さらば宇宙戦艦ヤマト』を境に離れていったことを考えれば、戦略としては正解だろう。
40万光年を旅するシリーズ中最大のスケール感を誇るものの、実際に作品から受ける印象は最もコンパクト。
パート1の頃は一年かけて29万6000光年を往復したのに、劇中時間は数日かせいぜい数週間といったところ。
連続ワープで宇宙は狭くなったし、40万光年離れても即時通話が出来るのもヘン。
そのあたり『復活篇』ではなかったことにされたみたいだけど。
また暗黒星団帝国=未来の地球というプロットも穴ぼこだらけだし、重核子爆弾の設定も捻りを加えてるというよりはご都合主義だし、全体的に理屈とか整合性とか突き詰めて行くと物語の土台が崩壊しかねない実に危うい作品なんだけど、古代と雪、それにサーシャ(澪)とアルフォンを絡めたメロドラマは古典的ではあってもエモーショナルで、細部が気にならなくなるくらい盛り上げ方は上手い。
この作品が嫌いな人が多い一方で、多くの少年少女たちの涙を誘ったのも事実だし。
パート1は継ぎ接ぎだらけで破綻してるし、『さらば宇宙戦艦ヤマト』は客観的には一番出来が良いのかも知れないけど好きじゃないし(負のエネルギーが満ちている)、『完結編』は詰め込み過ぎでまとまりがないし、『復活篇』は逆にきちんとまとまっているものの娯楽性に乏しいし、となるとエンターテインメントとして一番完成されているのはこの『永遠に』になるのかなあ。
ともあれ、公開35周年おめでとう~♪
<過去記事>
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