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『イントゥ・ダークネス』

『イントゥ・ダークネス』_e0033570_21483264.jpg新生「スター・トレック」2作目も再観賞。
前作ラストで晴れてキャプテンとなったカークだったけれども、あれあれあれ…?
まあこのくらいの問題児じゃないと面白くないってか。
でもそのカークの暴走を見守ってくれていたパイク提督がお亡くなりに。
ドラマティックではあるけれど、もう少しカークの後ろ盾というか父親代わりの精神的支柱としてシリーズに出て欲しかったなあとは思う。


カーンが登場することから『スター・トレック2/カーンの逆襲』の部分リメイクになっているのだが、命を落とすのが『2』のスポックじゃなくてカークに代わっているのが肝。
そこからまさかのスポック、アクションヒーロー化という予想の斜め上を行く展開を見せてくれるが、アクション面の充実というのはこの新生シリーズの最大の売りかもしれない。
なんせオリジナルクルーは皆高齢化してるし、ネクスト・ジェネレーションの方のクルーたちも平均年齢かなり高めなので、動かすにも限界あるもんね。
その点こっちの連中はまだまだ行けそう。


主役の二人、クリス・パインとザッカリー・クイントの濃い顔はあまり好きになれないけれど、脇に目を転じると「ミッション:インポッシブル」でも頑張ってるサイモン・ペッグとかカール・アーバンとか、なかなか良い味出してるなあ。
カール・アーバン、『ロード・オブ・ザ・リング』や『リディック』の頃とは比べ物にならないくらい貫禄出ちゃったけれど。
そして今回の真の主役ともいうべきベネディクト・カンバーバッチ、線は細い癖に実にふてぶてしい。


そういやこの2作目は初めから吹替版が作られていたが(劇場公開されている)、キャラクター名は「カトウ」や「チャーリー」ではなく「スールー」に「スコット」に戻されているな。前作での配慮?はなんだったのかな。
また吹替版キャストの売りだった栗山千明だが、今回のウフーラは芝居場が多いので気の毒だったとしか言いようがない。
ま、交代させずに前作同様本職に任せておけば問題なかったのかも知れないが。


【ひとこと】
今回キャロルのセリフに「クリスティン・チャペルの友達だった」というのがあるけれど、チャペル本人が今後の新シリーズに登場することはあるのかね。


<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/21018667/


by odin2099 | 2015-08-29 21:52 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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