『スカイフォール』
2015年 11月 17日

どうやらこの『スペクター』、ダニエル・クレイグに交代して以降のシリーズの集大成というか完結篇みたいな内容らしく、過去作品のおさらいは必須だとの声も聞きます。
またダニエル自身も降板を仄めかしているので(契約上はあと一本残っていたように記憶してますが)、ひょっとすると本当に完結篇になるのかも知れません。
まあ個人的にはダニエル・クレイグ版「007」はちっとも「007」らしく感じられないので、そろそろ交替してもらって仕切り直しを望みたいところなんですけどね。
そんな中ではこの『スカイフォール』が一番「007」らしさを感じさせてくれましたね。
MだけじゃなくQやマネーペニーが登場し、ここぞという時に「ジェームズ・ボンドのテーマ」が流れてくれるとグッと「007」らしさが出てきます。
洒落っ気や遊び心、それに色気が足りないのは相変わらずですが(ダニエル・クレイグは終始無表情というか仏頂面ですし)、少しずつ改善されているのであれが喜ばしいところ。最新作が更に先へ進むのか、それともまた後退してしまうのか、それが自分にとっての評価の分かれ道になりそうです。
しかしこの作品は傑作との呼び声も高いんですが、シルヴァの目的というか真意を測りかねる部分もあったりで、ちょっと悪役が弱すぎる気もします。今どき世界征服を企む極悪人というのはリアリティを感じられないということなんでしょうが、裏切り者パターンにも飽きてきました。
それに「007」ってリアル志向ではなく、荒唐無稽なファンタジーこそ神髄だと思ってきたのですが…違うんですかね。
【ひとりごと】
『キングスメン』は合わなかったし、『コードネームU.N.C.L.E.』も今一つだったんだけど、『スペクター』はどうかなあ。
これがダメだと英国製のスパイ物は全滅だ~(>_<)
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/19305839/