『ウルトラマン物語』
2015年 12月 08日

これも再編集といえば再編集ではありますが、TV版のエピソードを単に繋いだわけではなく、まず映画オリジナルのストーリーがあって、それに沿って使える画はTVから持ってきて必要であれば新たに撮影するという、再利用ありき(ま、実際はそうなんでしょうけれども)ではなく、新しく作る映画ありきで考えられていたので、ああ新作映画を見たなあという気分にさせられたのです。
時系列がムチャクチャだとか色々言われてますし(それでも一応エースの次にタロウの出番があり、ウルトラの星へ戻ってからレオや80の戦い方を学んでいるのだからおかしくはないはずですけど)、個人的にはドックンをもうちょっと上手く使えなかったかなとか思うところはありますが、見応えは十分でした。
最近は旧作の再編集というのは影を潜め、使うとしても回想シーンや資料映像程度に留め、旧作の人気怪獣や宇宙人を再登場させる場合は着ぐるみを(デザインに手を加える場合もありますが)作り直し、新規で撮影するのが主流になってますし、また今ならよりマニアックな視点を持ったスタッフの手によってかなりディープな作品が作れそうですから、ちょっとそういう映画もまた見たくなったりして。
【ひとこと】
ウルトラ兄弟の長兄ゾフィーが「ウルトラマンゾフィー」と呼ばれるのはこの作品ぐらいだろうな(前作『ウルトラマンZOFFY』内では「ゾフィ」としか言われてないし)。

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