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『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(2015)

スヌーピーをCGアニメにして面白いんだろうか?と最初に企画を知った時は思ったものだったけれど、なかなかどうして可愛らしい作品に仕上がっていた。

『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(2015)_e0033570_20443874.jpg90分ほどのお話は至ってシンプル。
何やってもダメダメなチャーリー・ブラウンが、転校生の美少女に一目ぼれ。
何とか彼女と仲良くなりたいチャーリーだったが、なかなか一歩を踏み出せないチャーリーを、スヌーピーや仲間たちが後押ししたり、見守ったり、バカにしたり(?)。
そんな中で自他ともにダメダメだと思われていたチャーリーの良さが、観客にも当の女の子にも少しずつ伝わって行く、という仕組みになっている。

原作を読んだことがない人だと、ルーシーがカウンセラーみたいなことをやってるのが「?」だったり、スヌーピーが唐突に小説をタイプし始めて妄想の世界?へ入り込んでしまう描写に「???」だったりするのかもしれないけれど、逆に言うとそこまで原作に忠実に作られているのにも好感が持てる。
キャラクターデザインも極力チャールズ・M・シュルツに似せようとしているし。

『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(2015)_e0033570_20444788.jpgただ原作の「ピーナッツ」は哲学的だったり、皮肉っぽかったり、割と淡々とした描写が味わい深いと思うのだけれども、結局のところチャーリーを中心にしたドタバタコメディに終始している点に違和感が。
映画としてまとめる上では仕方なかったのかなあ。これじゃあちょっと「ドラえもん」っぽいぞ。

吹替版で観たけれど(時間が合わずに3D版はパス)、鈴木福、芦田愛菜、小林星蘭、谷花音と当代の人気子役をズラリと並べた配役はお見事。こういう吹替はアリだな。

最後は、やっと女の子と仲良くなれたものの再び転校して行っちゃう、みたいな展開を想像していたのだけれども、意外や意外のハッピーエンドというか、この先に希望を持たせるハッピーエンド。それもイイネ。

【ひとこと】
エンドロールでは原作の絵が使われているけれど、こうしてみるとアニメ版の絵って結構違うんもんだなあ。
というワケで前言撤回。


Tracked from パピとママ映画のblog at 2015-12-18 12:04
タイトル : I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOV..
日本でも世代を越えて愛され続ける人気キャラクターの“スヌーピー”で知られるアメリカの国民的漫画『ピーナッツ』を、「アイス・エイジ」シリーズのブルー・スカイ・スタジオがCGで3Dアニメ映画化。監督は「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」「アイス・エイジ4 ...... more
Tracked from カノンな日々 at 2015-12-18 12:09
タイトル : I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOV..
この映画『スターウォーズ』の新作並みに楽しみにしていました。というのも幼少の頃に月刊SNOOPYというマガジンと鶴書房のコミックスを愛読書にし、劇場版も映画館で観てパンフは今 ...... more
Tracked from ノラネコの呑んで観るシネマ at 2015-12-18 14:57
タイトル : ショートレビュー「I LOVE スヌーピー THE PE..
Everybody Loves スヌーピー! いやあ素晴らしい。 
大人が観ても面白い、最良のキッズムービーの一つだろう。
 故チャールズ・シュルツと原作漫画、そして初期のセルアニメ版へのリスペクトが画面の隅々からにじみ出る。 私は米国に住んでいた十数年間、ずっと地元のSan Francisco Chronicle紙を購読していて、 掲載されていた「The Peanuts」を楽し...... more
Tracked from 映画1ヵ月フリーパスポー.. at 2015-12-18 20:13
タイトル : I LOVE スヌーピーTHE PEANUTS MOVIE
評価:★★★【3点】(F) 1ヵ月フリーパスなので新作なら何でも観てしまおう的な... more
Tracked from みはいる・BのB at 2015-12-20 19:23
タイトル : 『I Love スヌーピー THE PEANUTS MO..
☆☆☆☆- (10段階評価で 8) 12月12日(土) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン1にて 14:00の回を鑑賞。2D・吹替版。... more
by odin2099 | 2015-12-15 20:06 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur