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『ランボー/怒りの脱出』(1985)

『ランボー/怒りの脱出』(1985)_e0033570_21205216.jpg服役中のランボーの元をトラウトマン大佐が訪れた。特赦と引き換えに、ベトナムの捕虜収容所に潜入して生存者の証拠写真を撮ってくるという極秘任務を携えて。
マードック司令官の指揮の下ベトナムへ潜入したランボーは、女性諜報員のコーと合流したものの、任務外である捕虜を助け出して脱出を試みるが、捕虜を連れていることを知ったマードックは作戦中止を命令、見捨てられたランボーは現れたソ連軍によって拷問を受ける羽目になる。
だがコーの犠牲によって窮地を抜け出したランボーは、コーの敵討ちと捕虜の救出を決意し、ソ連軍やベトナム軍を相手に反撃を開始する。

「ロッキー」と並ぶスタローンの人気シリーズ「ランボー」の第2弾。
第1作は観たことがなかったのだけれども、予告編があまりに面白そうだったので劇場へ。
前作知らないと楽しめないのかなあと思っていたのだけれども然にあらず。大興奮で帰宅し、丁度一カ月後くらいにテレビで放送された前作(吹替が渡辺謙だった)を観て、意外に地味なドラマだったんだなあと驚いた次第。

とにかくこの作品はイケイケドンドン。
ランボーは重火器振り回してるイメージ強いけれど、その実ナイフを使ったり、弓矢を使ったり、森の中、土の中、水の中に潜伏して相手を一撃で倒したりと、派手さはないけれど堅実な戦いぶりを見せてくれるなど、アクション面では苦心の跡がうかがえる。
ランボーの不死身っぷりはツッコミどころ満載だが、観ている間は高揚感に包まれ、あんまり気にならないから大したものだ。

またスタローンもキャリアの絶頂期だけあって、何をやっても上手く行くという勢いが感じられるし、ロッキーとはきっちり芝居を変えてきているので、意外に演技派なんだなあと気付かせてくれる。
ランボーは無慈悲な殺人マシーンでは決してないし、トラウトマンは別格としても、今回の身内の敵マードックにも言葉とは裏腹に手を出せなかったりと、限界を持ち合わせた男でもあるのだ。


by odin2099 | 2015-12-25 19:48 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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