『マイティ・ソー』
2016年 01月 10日

前作「アイアンマン2」とはかなり毛色の違うお話ながら、エージェント・コールソンが登場し「アイアンマン2」と同じシーンを挟むことで、観客はごくごく自然に作品世界に引き込まれてしまう。
このあたりは上手いといって良いのか、ズルいと言って良いのか…
でもコールソンらシールドの面々が出てくると、せっかくの「マイティ・ソー」の独自性は薄れて行ってしまうという欠点もあるんだけど。
ところでロキはいつ自分の出自に気付いたのだろう?
ヨトゥンヘイムへ行って実際に巨人に触れるまで知らなかったのだろうか。
それとも薄々は自分がオーディンの実子ではないことや、アスガルドの民でもないことに気付いていたのか。
というのも、なんでアスガルドへ巨人を引き入れたのかがイマイチわからないんだよねえ。
単に騒ぎを起こしたくて、それがたまたま巨人たちだったのか、それとも自分が巨人の子どもだと知って利用しようとしていたのか。
それによってロキのキャラクターが多少変わってくると思うのだけれども、既に十分に複雑なキャラなだけに今更付け加えることはないのかな。

ロキ、陰でニヤリとか笑わないところがいいね。
この手のキャラって、観客にポジションをわかりやすく説明するためにほくそ笑んだりするシーンを入れられがちなんだけど、中盤までボロを出さずに頑張ってるところは流石に北欧神話最大のトリックスター!

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