人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986)

『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986)_e0033570_18495827.jpg
多感な少女サラは、父と継母、それに幼い弟トビーと暮らす夢見がちな少女。
しかし二人が出かける度にトビーの子守をさせられるのにうんざりしていた。
今夜も一向に泣き止まないトビーにイライラしたサラは思わず、「今すぐ弟をどこかへ連れ去って」と空想の世界の魔王に頼んでしまう。
するとゴブリンの魔王ジャレスが本当に現れ、トビーを自分の城へと連れ去ってしまう。
驚き、必死に弟を返してと懇願するサラに対し、13時間以内に迷宮を抜けて城へやって来なければトビーは自分のものにすると宣言するジャレス。
トビーを救うため、サラは不思議な迷宮の中へと入って行く――。

デヴィッド・ボウイというとこの作品ぐらいしか自分との接点はないもので、公開当時に劇場で観て以来30年ぶりに再観賞(いや、もしかするとTV放映された際にチラホラ見ているかも知れないが)。
モンティ・パイソンのメンバー、テリー・ジョーンズが脚本を書き、ジム・ヘンソンが監督。
サラ役にジェニファー・コネリー、そして魔王ジャレスをデヴィッド・ボウイが怪演。
『スター・ウォーズ』でフランク・オズと仕事をしたジョージ・ルーカスは本作では製作総指揮を務め、その師匠と組むことに。

今見ても、というよりCG全盛の今だからこそマペット技術の素晴らしさに目を見張らされる。
俳優たちとパペットで表現されるクリーチャーたちが、同じ場所にいるという臨場感はファンタジーには大切なこと。
合成丸出しの画面は興ざめだ。

しかしながらお話はかなり退屈である。
サラも決して良い子ではないし、サラの両親も悪い人ではないんだろうが、子供よりは自分の世界を大切にしてるタイプのように見えるので、サラが身勝手とも思えないし、トビーを鬱陶しく思う気持ちも理解出来る。
だから彼女がひたすら反省して弟を取り戻そうという部分には、あまり共感出来なかったりもするのだ。

一方の魔王ジャレスも一体何がしたいのやら。
ラビリンスの住人達も好き勝手に暮らしてるだけ。
一応は魔王恐ろしさに服従しているようでもあるがどことなく「ごっこ遊び」に似た部分も感じられる。

『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986)_e0033570_18493563.jpgまたこの手のお話だと、異世界のキャラクターは現実世界のキャラクターと対応していたり、その裏返しだったりというパターンもあるが、特にそういう意味合いもないようだし、かといってサラが生み出した空想の世界がそのままラビリンスの中というワケでもなさそうなので、ちょっと世界観の構築に失敗しているような…。
いや自分が勝手に深読みしてるだけなのかも知れないが。

ジェニファー・コネリーなりデヴィッド・ボウイなりに萌えられれば、それはそれで至福の時を味わえるのだろうが、生憎とどちらにも興味が無し。
嫌いにはなれないものの、自分にはとことん合わない映画で、30年前の感想メモも読んでみたが、殆ど同じ内容が書いてあった。

【ひとりごと】
当時のメモを見ると、この作品にはシリーズ化の噂もあったらしい。
まあ直接の続編であれ、登場人物やシチュエーションを変えたパート2であれ、基本設定さえ押さえておけば如何様にも作れそうではあったが、ヒットしなかったのだろうな。
自分も夏休みにガラガラの映画館で見た、と記している。
by odin2099 | 2016-01-13 18:52 |  映画感想<ラ行> | Trackback(3) | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
カレンダー