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『光戦隊マスクマン』(1987)

『光戦隊マスクマン』(1987)_e0033570_21230356.jpg
地帝帝国チューブのイガム王子は、人魚のレライに歌わせ、その歌声に地帝獣ホーンドグラーの声を共鳴させ大地震を引き起こす。
駆け付けたマスクマンたちは「君はイガムに騙されている」とレライに訴えかけるが、彼女の耳には届かない。
レッドマスク=タケルはとっさに崩れた岩の下敷きになりかけたレライを助け出しなおも彼女を説得しようとするが、逆にレライの攻撃を受けてしまう。
そこに二人を追ってきたイガムが駆け付けるが、レライを助けるのかと思いきや「死ぬまで歌い続けろ」と冷たく命ずるのだった。
やっと自分が騙されていたことに気付いたレライだったが、長時間水から離れていた彼女の身体は衰弱しきっていた。
マスクマンはレライを護ってこの窮地を脱することが出来るのか?!

夏の<東映まんがまつり>で上映された劇場用新作映画で、併映は『ドラゴンボール/魔神城のねむり姫』、『聖闘士星矢』、『超人機メタルダー』となかなか手堅いラインナップ。
まず驚いたのがオープニングで、てっきり主題歌がかかるんだろうと思いきや、流れてきたのがファンキーな「ショットボンバー全力集中」でガクッ! 
いや、『マスクマン』の主題歌って格好良くてかなり好きだったんですよねえ。

『光戦隊マスクマン』(1987)_e0033570_21211389.jpg次にオドロキだったのがイガムのレライに対する台詞で、これがいきなり「いつの日か結婚しよう」……。
劇場でも子どもたちがツッコんでましたねぇ、「イガムって女じゃん」って。

まあこの時点ではイガム=女という設定は(劇中では)伏せられていたのですが、見りゃわかりますよね、そりゃ。
それにイガムの双子の妹イアル姫は、美緒と名乗って地上にスパイとして派遣されていた時にタケルと出会って恋に落ち、という<スーパー戦隊>版「ロミオとジュリエット」なワケですから。

そこらへんのツッコミどころを無視すれば、物語もアクションもそれなりにそつなくまとめられ、画面作りにもなかなか力が入っているので比較的見応えのある作品には仕上がっています。
ただ『星矢』や『メタルダー』の方が映画としての出来は上だったので全体的にレベル高めだったこの番組、その中で『マスクマン』は若干割を食った印象がありました。

【ひとりごと】
レライの歌、吹替てるのは川島和子かな?
by odin2099 | 2016-02-05 20:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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