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『世紀末救世主伝説 北斗の拳』

3月8日は劇場版『北斗の拳』の公開日。
丁度30年前のことになりますな。
ということでDVDで再観賞。
このDVD、初回生産版のみの限定らしいが特典映像扱いで<劇場公開版>が収録されている。
それ以前にソフト化されたのは全て改訂版。

『世紀末救世主伝説 北斗の拳』_e0033570_18451682.jpg<公開版>におけるクライマックスのケンシロウとラオウの対決は、ケンが倒れラオウが止めを刺そうとするところにリンが現れるが、<改訂版>では相討ちとなり互いに次の拳を繰り出そうとするところにリンが現れるという違いがある(ラオウの台詞も差し替えられている)。
主人公が敗れて終わるなんて、という声があって改訂されたという話だけれど、なんでわざわざそんなことをしたんだろう? 
レンタルで借りて見て「あれ?」っと思ったのも懐かしい思い出だけど。

『北斗の拳』は後に映画とOVAで五部作(『ラオウ伝~殉愛の章~』、『ユリア伝』、『ラオウ伝~激闘の章~』、『トキ伝』、『ケンシロウ伝』)としてリメイクされており、お話の組み立てとしてはなかなか面白いのだけれども、『北斗の拳』らしいアナーキーさや外連味、それに豪華な人気実力派キャスト勢揃いの醍醐味が味わえるこちらの方を推す。
ラストが如何にも続編を示唆したものになっていて、実際に企画はあったものの結局は流れてしまったらしいのは残念だった。

TV版の青木望に代わってこの劇場版を担当した服部克久の音楽は、今一つインパクトの面では弱いのだが、本人には会心の出来だったのだろう。
「リンのテーマ」は「ル・ローヌ」という曲名でイージーリスニングの定番になっているし、「ユリアのテーマ」はTV『新世界紀行』のテーマ曲(「自由の大地」)として親しまれているので、『北斗の拳』の音楽とは知らずにお気に入りの方も多いだろう。

【ひとこと】
スプラッター描写が多いのが本作の特徴だが、そんな中でも貴重なのがユリアのヌード。
しかし色っぽくもなんともないのが勿体ないんだな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8644791/
by odin2099 | 2016-03-08 19:18 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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