『スーパーマン・リターンズ』
2016年 03月 19日
何といっても冒頭からジョン・ウィリアムズのテーマ曲が流れるとワクワクする。
さて『III』以降はナシにして『II』の続編として作られてると書いたけれど、実は『II』の純然たる続編とも言い切れず(劇中では5年後の話だけど、実製作でいえば25年の隔たりがあるし)、続けて見るとやはり別物だなあと思わされる。
北極にあるスーパーマンの基地「孤独の要塞」は『II』での出来事がなかったかのように再建されているし、力を失ったスーパーマンをボコボコにするルーサーは違和感たっぷり。
ルーサーは直接的に暴力に訴えるんじゃなく、もっと知力を駆使してスーパーマンを翻弄し、失敗しても悪びれない愛嬌がないとねえ。
『III』では他界したことにされていたクラークの養母マーサは本作では健在で、生死の境を彷徨うスーパーマン=クラーク・ケントを”母”として見舞うことも出来ない件はグッとくるけど、実は一作目ではマーサとクラークの交流は殆ど描かれておらず、二作目以降はマーサの出番がないので急にそういう流れにされても…というのもあるし、総じて人間ドラマを強調しようとしたあまりロイスの息子やロイスの婚約者をメインに持ってきたので、従来のスーパーマン・ロイス・クラークの三角関係がぼやけてしまい、何となくウダウダした展開になってしまったのはマイナスだったかも。
客観的には大ヒットと呼べるだけの成績を収めた本作だが、製作サイドはもっと高いレベルの数字を求めていたために続編を白紙に戻してリブートを決定。
【ひとこと】
様々な場所で活躍するスーパーマンを報道するテレビのニュース番組内で「ゴッサム」の名前が…!
もし続編が実現していたら、バットマンとのコラボをやろうとしていたのかな。
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/4198543/