『スター・ウォーズ/フォースの覚醒前夜~ポー・レイ・フィン~』 グレッグ・ルーカ
2016年 03月 28日
ポー・ダメロン、レイ、フィンことFN-2187の3人が主人公のアンソロジーで、レイアにスカウトされレジスタンスの一員となったポーが、任務の過程でルークの居場所を知るかもしれないロア・サン・テッカの名前に行く着く話や、ジャクーに派遣される前のフィンらストームトルーパーたちの訓練の様子を描いた話などで構成。
三章に分かれていてそれらが密接に絡み合うのかと思いきや、全く独立した短編集といった趣きなのでちょっと肩透かし。
また『フォースの覚醒』と繋がるのはFN-2199、FN-2000、FN-2003らとチームを組んで行動していたというフィンのエピソードだけで、このうちFN-2003がジャクーでフィンに血痕をつけて絶命するトルーパー、そしてFN-2199がタコダナで「裏切り者!」と叫んでフィンと一騎打ちするトルーパーだということを知って読んでいると、色々と感慨深いものがある。
とはいえ全体的には物足りない出来で、早くジュニア小説ではない『フォースの覚醒』のノベライズが読みたいものだ。