『今を生き抜くための70年代オカルト』 前田亮一
2016年 05月 24日
「宇宙開発時代の空飛ぶ円盤」から始まって、「ユリ・ゲラーと米ソ超能力戦争」、「四次元とピラミッド・パワー」、「ネッシー捜索隊から深海巨大生物へ」、「心霊写真と日本の心霊研究の復興」、「日本沈没と失われた大陸伝説」、「ノストラダムスの大予言と人類滅亡」…。

全部を「オカルト」と一括りにしてしまうのはちょっと乱暴だなあと思いますし、この本ではそれらの真偽を問うている訳でもなく、いうなれば当時の「オカルト・ブーム」なるものがどういうものだったのかを説明しているだけです。
また厳密に言うと70年代限定ではなく、例えば911や311、最近では世界初のダイオウイカの撮影成功などにも触れ、単なる懐古趣味に終始してはいません。
結論めいたものも出されていませんが、70年代の世相を追体験する上での基礎知識として押さえておくべきものなのかなあという気がします。
