【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『キャプテンハーロック/次元航海』

松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』ではなく、それをリブートした嶋星光壱の『キャプテンハーロック/次元航海』が舞台化され、6/8~12まで新宿村LIVEにて上演されるということで観に行ってきました。

原作・総設定・デザインは松本零士、脚本・演出が原田光規、脚本協力:安斉勝則、音楽は杉浦タカオと天宮コージー、振付が後藤健流、アクションコーディネーター:岩尾隆明、そして製作総指揮として越康広。

e0033570_21553099.jpg出演は、林野健志(ハーロック)、鈴木勤(台羽正)、伊藤えみ(波野静香)、ヒロム(ダイバー・ゼロ)、霜月紫(キリタ・イソラ)、柴小聖(ミーメ)、山本夢(有紀螢)、山田崇夫(ヤッタラン)、松田好太郎(ドクター・ゼロ)、岩尾隆明(魔地機関長)、☆★朋★☆(マス)、西泰平(サブ)、校條拳太朗(ヤス)、後藤紗亜弥(ジョジベル)、羽渚さやか(クレオ)、藤本かえで(エルザ)、西條瑠美(ヌレーム)、亀井理那(ヒステリアス)、水元まこと(ゴクワルド/台羽博士)、菅井義久(ワイショウ/クスコ教授)、音河亜里奈(ヒステリアス部下・ケラス)、本山由乃(ヒステリアス部下・プルヌ/ピラミッドの女)、堀籠沙耶(ヒステリアス部下・セラス)、久織じゅん(マゾーン精鋭・メール)、未依(マゾーン精鋭・フィメール)、藤井桂枝(マゾーン精鋭・マナムーメ)、五十嵐妃奈乃(マゾーン戦士・カプセラ)、希美(マゾーン戦士・バルサ)、松樹侑奈(マゾーン戦士・バストリス)、山田英真(乗組員・キッドッド)、西脇大河(乗組員・瀬戸内海太郎)、サトシ(乗組員・村上)、伊藤直樹(乗組員・伊予)、ファイヤー(乗組員・九鬼)、長谷川和輝(乗組員・来島)、矢那居秀樹(乗組員・熊野)、杉浦タカオ(トチロー:声)、久保亜沙香(クイーン・エメラルダス:声)、ミスターK(地球連邦・首相:声)、柴田秀勝(藤堂長官:映像出演)、扇けい(ラフレシア)という顔触れ。

実は映像で参加の柴田秀勝と声のみ出演の杉浦タカオ久保亜沙香の二人以外に出演者には知っている人が一人もおらず、上演されるのも小さな小屋ということで「どうせ大したことはないだろう」と観る前は思っていたのですが、どうしてどうして力の入った舞台で御見それいたしました。

物語は原作同様、地球の輸送船団がハーロックによって襲われるところから始まります。
ここでアルカディア号乗組員たちの生身のアクションシーンがあるのですが、皆さん動く動く。
ことに有紀螢を演じた女優さんのスキルはなかなかのものと推察いたしました。

続いて父とクスコ教授を相次いで殺された台羽正が登場し、連邦政府に対してマゾーンの脅威を訴えますが投獄され、そこでヤッタラン副長と出会うことでアルカディア号へと導かれます。
ここで原作と違うのは、首相秘書の波野静香が台羽と共にアルカディア号に乗り込むこと。といっても旧作のように密航するのではなく、正式に乗艦します。
この前の場面で既に静香がマゾーンの幹部・パフィオであることは観客に明らかにされていますので、これは新たな展開です。
またもう一人、アンドロイドのダイバー・ゼロがアルカディア号の乗組員であることも原作との相違点です。

e0033570_21552290.jpg女王ラフレシアを頂くマゾーンとて一枚岩ではなく、女王への忠誠心は持ちながらも幹部たちには野心もあり、また女王と共に地球を目指している純粋な?マゾーンと、静香のような地球生まれ地球育ちのマゾーンとは物の考え方も違うことが明らかにされていきます。

そして捕えられたヌメールの自爆、バミューダの海底ピラミッドに眠るマゾーン、ジョジベルの白兵戦…と原作をなぞる形でクライマックスを迎えますが、静香とゼロの存在が物語の流れを大きく変えていきます。

地球で生まれ育ち、地球を愛している静香はマゾーンと地球人類との共存の道を求めていて、その礎になるべく台羽に自らの正体を明らかにするのです。
そして静香は改めてアルカディア号の乗組員として皆に認められ、いよいよマゾーンの中央艦隊と雌雄を決するべく舵を取る、というところで幕が下ります。

舞台版ならではのストーリーのアレンジはありましたが、それも概ね納得出来るもの。オリジナルの『宇宙海賊キャプテンハーロック』、今回の原作版となる『キャプテンハーロック/次元航海』、更にはTVアニメ版『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの雰囲気を上手く舞台上に再現しており、ハーロックらしさという点ではあのCGアニメ版を遥かに凌駕していると言って良いでしょう。

ハーロック役の人は195センチの長身で、ちょっと小柄な台羽正役の人と並んだ姿はビジュアルイメージ通り。
ヤッタラン役の人の身長が高すぎるのはご愛嬌だったり、魔地機関長やドクター・ゼロがやや遠いことを除けば許容範囲でしょう。
また有紀螢やマゾーン戦士たちを演じた女優さんが、いずれもタイトなボディスーツに身を包んでアクションやダンスを披露してくれるのは正に眼福。
ミーメが萌え系で、おまけにちょっと不思議ちゃん入ってるのは意外でしたが、ラフレシア共々ヴォーカル曲があり(ミュージカルというほどではありませんでしたが)、これはこれで面白い試みだなあと思いました。

プロフィールを拝見すると、出演者の皆さんはダンサーや声優として活動されてる人も多いですし、漫画原作のいわゆる「2.5次元」の舞台を経験されてる方も多いようで、おそらく熱狂的なファンが数多くついているのでしょうね。
最後には「to be continue」と出ますが、まだ続編の製作が決まったわけではないようです。
これで終わりなのはあまりに勿体ないので、是非とも今回の再演と、更に続編の上演が実現することを願っております。
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by odin2099 | 2016-06-13 06:53 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
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