『CGで大解剖!戦国の城』
2016年 06月 24日

そんな中で最近増えてきたのは、絵は絵でもCGを使って再現するパターン。
細部にまでこだわって作られたCGであれば、その臨場感は弥益ばかり。
中には実景にはめ込んで更に臨場感を高めたものもあって、現実に天守や櫓を復元して建てるのが困難なだけに、その説得力は正に「百聞は一見に如かず」。
この本では大坂城、伏見城、岐阜城、安土城、小牧山城、駿府城などなどが往時の姿を取り戻している。
会津若松城のように外観復元された天守や、国宝の彦根城、姫路城などもあって驚かされるが、姫路城なぞは今の姿ではなく、わざわざ黒田如水→羽柴秀吉時代の姿を再現、という凝りよう。
惜しむらくは天守や櫓と言った主だった建物の周りだけに終始してしまっているので、もっとお城の全貌を把握でき、その中にトリップ出来るようなバーチャル感を盛り込んだ「絵」が見たい。
この手の本、もっともっと出して欲しいもんである。