『シン・ゴジラ』(2016)
2016年 07月 29日
庵野+樋口でゴジラ?と製作発表の段階で期待値は低かったのに、試写や最速上映では絶賛の嵐。
かえって不安に駆られていたのですが……。

怪獣のシミュレーション映画としては、1984年版『ゴジラ』を皮切りに『ガメラ/大怪獣空中決戦』や『ガメラ2/レギオン襲来』といった秀作がありますが、今回はよりシミュレーション度合いが強く、怪獣を描くことよりも怪獣出現に右往左往する政府首脳を描くことに主眼が置かれてるようです。
事件発生から次々と情報が集まり、それが錯綜し誤った判断を下し、それに対してあたふたと対応する閣僚メンバーなどはポリティカル・サスペンスの趣き。
その辺りが好物の自分にとっては、正に「どストライク」な展開でした。
首都を舞台にした戦争映画の側面もあります。
これもポリティカル・フィクションの範疇かと思いますが、特に近年の作品としては『パトレイバー/首都決戦』に近いというか、同じような匂いを感じます。
庵野総監督は次に『機動警察パトレイバーREBOOT』を手掛けるそうですが、然もありなん。
日本で戦争映画をやりたければ怪獣映画にするしかない、と言っていたのは金子修介監督でしたっけ。
その怪獣が起こす災害描写は、阪神淡路や東日本、最近の熊本といった実際の災害を経てよりリアルに進化しています。もはやこれらを単なる絵空事として割り切って表現することは許されないのだろうと思います。ここら辺もディザスター・ムービー好きの自分にとってはツボでした。
『ゴジラ』だけでなく数々の東宝特撮映画へのオマージュ、意外にも大量に流用された伊福部昭メロディー。
いや東宝特撮だけじゃないですね。多分この監督&総監督コンビと同世代で趣味趣向が近い人なら、見ていて大笑いするかもしれません。あ、こんなとこから持ってきてら~という感じに。
そして、それを知らない人には新鮮に映るんだろうと思います。
『エヴァンゲリオン』からの音楽流用は、セルフパロディとはいえやりすぎだと感じる人も少なくないでしょうが。
ただ、怪獣映画としては面白いと思うんですけど、ゴジラ映画としてはかなーりの疑問符。
ゴジラ映画のベストに挙げる人がいる一方で、ワースト扱いする人がいるのも頷けます。
ぶっちゃけこの映画、ゴジラそのものの描写をオミットし、人間側の受けの芝居だけでも十分に成立しちゃうんです(その方がカルト映画として後年まで残るかも)。
ゴジラが出てくるのに、ちっともゴジラ映画を見た気分にならない。
ーーそれがこの映画の最大の欠点でした。
公開初日なので、まずはこれまで。
もう一回見に行く気になったら補記するかも。
【ひとこと】
これ、政治風刺コメディにもなってるのね。
でも、この映画をゴジラ映画にしたら、面白味が半減しそうですね。
この映画に続編があるとしたら、次はゴジラ映画でしょうね。
この映画の続編を作るとしたら、ゴジラ抜きというのも面白そうだなと思ってます。
このゴジラ災害からの復興をテーマにした官民の働きを描いたもの。
それに付随して新たな怪獣が出てきてもいいですが、単純にゴジラを復活させるんでは芸がないかなあと。
復活したら、すぐ核ミサイルが飛んできちゃうんでしょうし(^^;
自分もゴジラ映画だからと思って観てたからでしょうか、単純にゴジラが暴れる描写少ないなー、会話劇多いなーって感じも抱き、なんかこれじゃない・・って気持ちもありましたね^^;だから個人的にこのシンは少し乗めり込めなくて、なんかゴジラよりエヴァの雰囲気が強かったかなとも思っちゃいました(汗
一本の映画としては非常に愉しみました。
ただゴジラ映画のランキングを付けるとなると、ワーストの方へ行っちゃうかもしれませんねえ。
少なくても「自分の見たかったゴジラ映画」でないのは確かです。
「エヴァ」というか、自分が即座に連想したのは実写版「パトレイバー」でしたけど。
先日、『シン・ゴジラ』を見てきました。
なかなか面白く見ることができました。
自衛隊さんも、実際はこんな動きするんだろうなと(ありえないだろうけど・・)思いながら見ました。
今日2回目を見てきちゃいました。
事件発生から右往左往しながらもテキパキと対応していく官庁や、作戦立案から実行に至るまでの自衛隊の仕事の運び方など、プロが「仕事」してるなあと感じさせてくれる描写の数々は見ていて快感です。
有事は無いにこしたことはありませんが、もしもの時、実際の政府も迅速に対応してくれると良いのですが。
DVDとか出るのは年末でしょうけれど、その前にもう一回くらい見に行っちゃいそうです。
プロデューサーサイドとしては続編構想もあるみたいですが、ストレートな続編は難しそう。
ただこの世界を使って幅を広げることは出来そうですね。
スピンオフもまた然り。
ゴジラ抜きで、震災復興に明け暮れる人々のドラマだってアリだと思う。
アメリカ視点で大胆に改変した<海外版>というのも、今回に関しては良さそうな気がします。
昔の「怪獣王ゴジラ」はちょっとタンマだったけど。





