『バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生<アルティメット・エディション>』(2016)
2016年 08月 14日

さて、その出来栄えは如何に?
まずは『マン・オブ・スティール』と劇場公開版の『バットマンVSスーパーマン』を再観賞。
これ、なかなかキツかったです。
この2本だけで5時間。
<MCU>のイッキミならやる気はあっても、<DCフィルムズ>はゴメンだな…。
ただ今回改めて見て思ったのは、『マン・オブ・スティール』を無理して予習せずに『バットマンVSスーパーマン』を単独で見ても、案外大丈夫なのかな?ということ。
バットマン=ブルース・ウェイン視点で「スーパーマンは何者だ?」は色々語られますからね。
そしていよいよ<アルティメット・エディション>ですが、結論から言ってしまうと
こっちの方が良い!
劇場公開版に不満のある人・わかりづらいと感じた人は是非ともこちらを観るべし!
もっともお話自体がダメだったという人には、いくら補足があるとはいえ同じものですからねえ。
まず発端部分でジミー・オルセンの出番が増えてます。
いきなりロイスを助けに来たスーパーマンも如何にもヒーローっぽくて格好良いですが、これによって何者かによって罠にはめられたことが既に明確になりますのでその後のストーリー展開はスムーズになります。
クラークがゴッサムを訪れ、市民はバットマンをどう考えているかを取材するシーンが追加されたことで、彼が何故バットマンを危険視し、執拗に記事にしようとしていたのかの理由がわかりますし、砂漠の一件で非難を浴びて揺れる心情を養母マーサに電話して吐露する場面も加わり、クラークの人間臭さが強調されてもいます。
レックス・ルーサーの周到ぶりも協調されています。
またルーサー邸でのパーティーの取材にデイリー・プラネット社からはクラークを指名したのも彼自身で、何故二人の正体を掴んでいたのかはともかく、ここで両雄を引き合わせることも目的だったようです。
砂漠でロイスたちを襲った銃弾の調査には謎の美女?の協力があったり(銃弾とウォレスが乗っていた車椅子には同じ金属が使われていたことや、スーパーマンの透視を防ぐために鉛が使われていたことも彼女の調べでわかります)、追加シーンの重要性を上げて行ったらキリがありません。
――とまあ「良い良い」言ってきましたが、やはりネックは上映時間。
3時間は長すぎます・だれます・疲れます。
なのでシーンを追加した分、他を削って頂きたいですね。
そして、細かくつまんで行けば、元の上映時間に少しは近づけるんじゃないですか。
といっても2時間半でもまだ長いと思いますけど。
さて、<DCフィルムズ>の次回作『スーサイド・スクワッド』の日本上陸まであと一カ月弱。
こちらも賛否両論というか否の方が多い印象ですけど、大丈夫なんでしょうか。
第四弾『ワンダーウーマン』は撮影終了で、第五弾『ジャスティス・リーグPART1』は現在撮影中だからここまではやるでしょうが、その後が続くのかどうか少々心配になってきましたぞ。
一方で『フラッシュ』、『アクアマン』、『シャザム』、『ジャスティス・リーグPART2』、『サイボーグ』、『グリーン・ランタン・コアズ』と当初発表されていた作品群の他に、バットマンの単独作、『マン・オブ・スティール2』、それに『スーサイド・スクワッド2』等々を追加という景気の良い話も聞こえてきて…?