『スター・トレック BEYOND』(2016)
2016年 10月 22日

補給のため立ち寄った宇宙基地ヨークタウンで未知の異星人と遭遇し救援要請を受けたカークは、未だ人類が足を踏み入れたことのない宙域へと向かった。だがそこへ船籍不明の宇宙船が現れ、その攻撃を受けたエンタープライズは大破し、惑星アルタミッドへと墜落する。
エンタープライズを襲った異星人クラールは、エンタープライズに保管されていた古代の遺物を狙い、罠を仕掛けていたのだ。船を脱出したウフーラやスールーたちはクラールの捕虜になってしまう。
散り散りとなったクルーたち。
カークとチェコフは撃墜されたエンタープライズに戻り仲間たちと連絡を取ろうとし、マッコイは重傷を負ったスポックを助け、そしてスコットはクラールたちと敵対している異星の女戦士ジェイラと邂逅。やがて合流を果たした彼らは、囚われのクルーたちを救出しようと計画を立てる。

前2作を監督したJ.J.エイブラムスは「スター・ウォーズ」で忙しいからプロデュースに専念し、新監督はジャスティン・リンに交代。でもメインキャストは同じだし、アクション満載で今回も愉しんだ。
カークにスポック、マッコイ、スコット、チェコフ、ウフーラ、スールーとメインクルーそれぞれに見せ場があるし、スポックとマッコイがコンビを組んで悪態つきながら奮闘するのは、これはオリジナルらしい展開なのかな。
なかなかピンとこなかったクラールの目的も、謎解きが進むにつれて「ふむふむ、そういうことか」と肯定はしないけれどひとまず納得。その一方でレナード・ニモイの逝去を受けて、劇中でも「老スポック大使の死」をポイントに据えるなど、ドラマ部分も抜かりはない。
気になるといえば、3作とも敵の動機が「復讐」という点で共通していることかな。もう少し差別化して欲しいものだが。
リブート版もこれで3作目だけど、既に4作目の製作も決定(クリス・ヘムズワースがカークの父役で再登場するんだとか)してるし、当分は愉しませてくれそうだなあ、「スター・トレック」。
久々のテレビシリーズ新作(といいつつ実態はネット配信ドラマ?)も始まるし、シリーズ誕生50年という節目の年は上々?
でもニモイ、そしてチェコフ役アントン・イェルチンの訃報はショック。
映画はこの二人への献辞が出て終わる。。。
【ひとこと】
ところでスールーが同性愛者って設定、本当に必要なのか?
同性のパートナーと娘(デボラ?)が出てくるシーンはあまりに唐突だし、事前情報なしだと何を意味してるのかわからない気もするし、何よりもカットしても映画の展開には全く影響ないと思うんだけど…?


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スールーは同性愛者だったんですか?子供と一緒に男の人がいましたが、リブート版の『スター・トレック』しか知らないので、兄弟とか親戚なのかと思っていました。
オリジナルを知っている人には周知の事実なんでしょうか?
続編にクリス・ヘムズワースが再登場するのは楽しみですが、アントン・イェルチンがもういないと思うと残念です。
スールー=同性愛者は本作で追加された新設定です。
今は人種や性別等々、色々な人に配慮したキャラクター設定が求められているんだそうで、「スター・ウォーズ」や<マーベル・シネマティック・ユニバース>作品にも同性愛者を出すべきだ、という運動も起こってるようですし、「アナと雪の女王」の続編ではエルサに同性の恋人を出して欲しいという声も根強いのだとか。
ちなみにオリジナルでスールーを演じたジョージ・タケイは同性愛者であることをカミングし、結婚もしています。
それを踏まえた設定変更との見方もなされています。
チェコフは本当に残念でしたね。
スタッフは代役を立てない方針らしいので、次回作では違うキャラクターがあの席に座るんでしょう…。

ジョージ・タケイはカミングアウトした後で、同性婚してます。
ただ今回のスールーのゲイ化には反対したのも本当です。
「スター・トレック」にゲイのキャラクターが登場することは歓迎するものの、オリジナルを尊重して欲しかったというのが趣旨のよう。新登場キャラがゲイなら良かったということですね。
車椅子といえば前々作で負傷したパイク提督はラストでは負傷のために車椅子に乗ってました。前作では杖を突いていましたが、特に障害者を意識した設定ではないでしょうし、オリジナルのパイクはイエスかノーかの簡単な意思表示以外は出来ない全身不随のキャラでしたから、むしろ軽傷になっているというべきかもしれません。