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『CYBORG 009/CALL OF JUSTICE』(2016)

今回は「第1章」「第2章」「第3章」の三部作構成で、1章あたり90分前後とかなりの長尺。
これを三週連続で公開(上映期間はそれぞれ2週間限定)するという、かなりイレギュラーなものでした。
Blu-ray発売前提のイベント上映なのかなと思っていたのですがそんなこともなく、興行側の狙いが今一つわかりません。

『CYBORG 009/CALL OF JUSTICE』(2016)_e0033570_09233601.jpg『サイボーグ009VSデビルマン』に続いて二年連続で『サイボーグ009』の新作アニメが見られるのは嬉しいのですが、自分の知らないジョーやフランソワーズたちが大画面で躍動している姿を見るのは複雑な心境です。
のっぺりしたCG顔のジョーやフランソワには馴染めませんし、この映画オリジナルの石ノ森タッチとは程遠いキャラクターたちが重要な役割を担うのも何となくモヤモヤが残ります。
ただお話の作りとしては『009』らしいかなという部分もありますし、逆に変に観念的になったり理屈っぽくなったりする箇所は「違うな」と感じもしましたが、総じてつまらなくはないですね。

物語は、平和な日々を送っていたサイボーグ戦士たちが再び戦いに駆り出されるというお馴染みのパターンに則っています。
00ナンバー・サイボーグたちは原作通りに東西冷戦の最中に造られ、歳を重ねることなく人知れず戦い続けてきたということで、その戦歴にはドバイの一件も含まれていることから『009/RE:CYBORG』の続編ではないものの、それを踏まえているようです。

今度の相手は「神」ではなく、有史以来人類を陰で支配してきた超人類である「ブレスド」。
人類を救済するためには一度全てをリセットしなければならないという「ブレスド」の目論見を、00ナンバー・サイボーグたちが阻止しようとする姿を描いています。

トータルで4時間半あるわけですから、サイボーグ戦士たち各人には一応それなりの見せ場が用意されていますが、中心になるのはやはりジョーとフランソワ、それにジェット、ハインリヒといったメンバー。
ハインリヒに関しては『サイボーグ009/超銀河伝説』を彷彿とさせる箇所もあったりして…。

そういやジェットとジョーって、『サイボーグ009(1979)』の頃は親友同士という感じでしたが、『RE:CYBORG』もそうでしたけど、近年では対立する関係として描くケースも増えてちょっと違和感。
ジョーに反対意見を述べるのはハインリヒの役割だったんですけどねえ。
もっとも近年のハインリヒはずっと大人になり、張大人やブリテン、ジェロニモのようにメンバー間を調整や調停する立場の方が多くなっている気もしますが。

また「ブレスド」のラスボス格のキャラの声は井上和彦で、終始仮面を被った姿で登場していますが、設定資料によるとその素顔はジョーに意図的に似せているとのこと。
ならばもっとジョーとの共通点を強調し、「あり得たかもしれないもう一人の島村ジョー」として演出しても面白かったと思うのですが、その点はやや中途半端だったように感じました。

ラストカットは実際の光景なのか、それともイメージショットなのかはわかりませんが、まだまだサイボーグ戦士たちの戦いは続くのだ、という暗示でしょうか。
しかし次に『009』を映像化するなら今度こそ石ノ森タッチに忠実なものを作って欲しいところですが、最近のCG化やデザイン変更は、もしかすると実写映像化の企画がいよいよ動き出した、その伏線なのかなという気が『RE:CYBORG』の頃からしてるのですが、さて…?
Commented by ふじき78 at 2016-12-11 21:34
私自身が感じる一番の問題点はアニメートが下手という事。特殊効果(00サイボーグやブレスドの特殊能力)の描写には適しているけど、単に歩くとか喋るとかの普通の動作が操り人形を動かしてるようで下手。
Commented by odin2099 at 2016-12-12 21:03
> ふじき78さん
お人形さんみたいでしたね。
CGアニメというより人形劇か人形アニメみたいな。
by odin2099 | 2016-12-11 09:28 |  映画感想<サ行> | Trackback(6) | Comments(2)

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