『宇宙円盤大戦争』(1975)
2006年 01月 20日

1975年夏の<東映まんがまつり>で上映された30分のアニメーション映画で、『マジンガーZ』以来のロボットアニメ・ブームと、折からのUFOブームとを合体させた意欲作である。
原作は『マジンガー』シリーズの永井豪が担当しており、主役メカも、巨大ロボットと円盤が合体するというアイディアもの。
ご存知の通り、この作品をベースに『UFOロボ グレンダイザー』という『マジンガー』シリーズ第3弾のTVアニメが作られ、主題歌も歌詞の一部を変えて副主題歌に流用されているが、元々『グレンダイザー』のパイロット版として準備されたものではないそうだ。
グレンダイザーの洗練されたデザインも悪くはないが、個人的にはこの作品の無骨なガッタイガーの方が愛着がある。
演出の芹川有吾の持ち味というか、物語の主眼はデューク=フリードとテロンナの悲恋におかれ、SF版「ロミオとジュリエット」といった趣き。かなり際どい台詞もあり、アイシャドーがポイントの妖艶なテロンナのデザインと合せて、子ども向けにしてはかなり濃厚なムードがプンプン漂う。短い時間でテーマを明確に打ち出し、かつロボットアニメの魅力をも表現したという意味でも、この作品はロボットアニメ史上の傑作と評しても良いだろう。
同型のヤラレメカが続々登場したり、可変メカが中心になるのは『機動戦士ガンダム』の先駆け?
菊池俊輔の音楽も快調で、後に『グレンダイザー』を初め、『大空魔竜ガイキング』や『惑星ロボ ダンガードA』、『SF西遊記スタージンガー』などにも流用された。


ネット検索してもスーパーカー?のガッタイガーしか出てこないorz
う~ん、やっぱりマイナーだからねぇ(苦笑)。
このデザイン、一般的には評判が悪いらしいだけど、
僕は好きだぞ。
「ロボイザー、ゴー!」
「スペイザー、ゴー!」
「ギャザー、ガッタイガー!!」
TV版のデュークこと宇門大介は富山敬だけど、
こっちの大介さんの声は、ささきいさおだ!!
当時映画館で見ていて「ヘンな声だなぁ」と思ったのはナイショだぞ(爆)。