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『ひとひらの雪』(1985)

『ひとひらの雪』(1985)_e0033570_20131518.jpg高名な建築家の伊織は秘書の笙子と愛人関係にあり、妻や娘とは別居中だった。
そんなある日、かつての教え子だった霞と再会し、彼女とも愛し合うようになる。霞は画廊を営む年の離れた夫と、その娘かおりと暮らしていた。
伊織の変化に気付いた笙子は寂しさから同僚と浮気し、一方の伊織はますます霞にのめり込んでいく。
やがて伊織と妻の離婚が成立。晴れて笙子と再婚しようとするが、彼女は伊織に別れを告げる。口汚く彼女を罵る伊織だったが、もう既に彼女の気持ちが自分から完全に離れていることを悟り、諦めてその場を立ち去る。
今度は霞との新しい関係を築こうとした伊織だったが、その待ち合わせの場に現れたのはかおりだった。
初めは二人を応援していたかおりだったが、やがて霞を失うのではという恐怖から全てを父に話したことで、二人の関係が終わったことを伝えに来たのだ。
「抱いて」と迫るかおりだったが、伊織はこれを拒否。一人になった伊織は失った二人の女性に想いを馳せるのだった。

地位も名誉も手に入れた男が次々と女性をものにするが、最後には全てを失ってしまうというお話で、渡辺淳一の原作を荒井晴彦が脚本し、根岸吉太郎がメガホンをとった。
出演は秋吉久美子、沖直美(現・沖直未)、岩本千春、岸部一徳、丹波義隆、池田満寿夫、池部良、木内みどり、津川雅彦。
この津川雅彦演じる主人公が、パワハラ、セクハラなんのその、自分勝手でもうどうしようもない男で、見ていても全く感情移入は出来ず、ラストに至ってはざまーみろ!という感じなのだが、その分ポルノ映画と見紛うばかりのベッドシーン連発で、女性をとっかえひっかえなのは実に憎たらしい…いや、羨ましい。

ということでみどころは先ず第一に秋吉久美子のヌード。撮影当時は30歳くらいだろうか、全編通してかなりの頻度で脱ぎまくっている。また和装姿で登場するシーンが多いがこれが実にしっとりとした美しさで、彼女を見るためだけでも鑑賞料金払っても文句ないと言えるくらい。
準ヒロイン格の沖直未は撮影当時25くらいだと思うがやはり大胆なラブシーンを演じ、まだデビュー間もない時期だったと思われる岩本千春は20歳なるならずの頃だと思うが、これまた初々しいヌードを披露、と至れり尽くせり。
お話自体は理解不能でサッパリだけれども、商売としては十分にアリだ。

【ひとりごと】
今回四半世紀ぶりに見直したけど、結構覚えてるのでビックリ。
それだけ秋吉久美子や岩本千春のヌードってインパクトあったんだなあ。。。


by odin2099 | 2017-02-04 20:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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