『トリプルX/ネクスト・レベル』(2005)
2017年 02月 25日
辛うじて脱出したギボンズは服役中の元部下ダリアス・ストーンを脱獄させ、新たな<トリプルX>に任命し捜査を開始する。
事件の首謀者は国防長官のデッカートだった。
彼は軍縮政策を取ろうとする大統領以下の首脳陣を暗殺し、その罪をギボンズやダリアスに被せ、自らは合法的に大統領の座に就こうと画策していたのだ――!

NSAのエージェントであるカイル・スティール役のスコット・スピードマンが副主人公格で、ダリアスの元カノ、ローラ(演:ノーナ・M・ゲイ)が一応のヒロインということになるのかな、出番は少ないけど。
ジャケットにデカデカと登場しているセクシー美女のチャーリー(演:サニー・メイブリー)がヒロインなのかと思いきや、彼女は実は悪役でやっぱり出番は多くはない。
初登場のシーンから見るからに胡散臭さ全開だったウィレム・デフォーは、やっぱり悪いデッカート長官役だった。
興行的に振るわなかったので日本ではDVDスルー。
まあ確かにアイス・キューブにヴィン・ディーゼルのような個性や存在感を求めても無理だし、わかりやすくなったものの、ストーリーも今一つ際立つものがないので手放しで褒めるというワケにはいかないが、それでも単純に「失敗作」の烙印を押してしまうのはちょっと勿体ない気が。
ただ前作の主人公ザンダー・ケイジを「ボラボラ島で暗殺された」なんて台詞一つで抹殺しちゃうのは、B級映画の続編にはよくある手だけどこのクラスで適用しちゃうのはどうなのかねえ。
本作のラストでもダニエルは健在だけど、ギボンズやスティール、シェーバースらは「さて次の<トリプルX>を探そう」という台詞で締めくくられるし。
ちなみに<トリプルX>はエージェントのコードネームじゃなく、ザンダー個人のニックネームじゃなかったか?
【ひとこと】
死んだ筈のザンダー・ケイジが主人公の「トリプルX/再起動」、どんな理屈をつけて戻ってくるのやら。