『戦国時代前夜/応仁の乱がすごくよくわかる本』 水野大樹
2017年 03月 16日
いま話題になっている新書とは別の新書です。
今年は「応仁の乱」勃発550周年の節目にあたるそうで、それで関連本も色々出ているようですが、恥ずかしながら全貌については良く知りませんでした。

ということは同族内での対立が多いために、似たような名前の人物が東軍と西軍に分かれて争い、これが東軍から西軍に鞍替えしたりと、敵味方の色分けがなかなか難しいようです。
おまけに関東地方ではそれとは別の権力争い「享徳の乱」が発生していたりで、もうムチャクチャ。
この本では時系列にポイント、ポイントを絞って解説してくれているので、初めて「応仁の乱」がわかった気になりました。
またこの時期に台頭してきた大名の存在が、続く戦国時代や織豊時代では主役に躍り出ることを考えると、じっくりと向き合うべきですね。
この本を読んでもまだまだ敵味方を混同している有様ですが、興味深い人物やエピソードには事欠かないようですし、それを知らないのは勿体ないなあと思うようになりました。