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『SF西遊記スタージンガー』

「惑星ロボ ダンガードA」に続いて、日曜7時のフジテレビ枠で放送していたTVアニメをベースにした劇場版で、原作も引き続き松本零士。
といっても「ダンガードA」以上に松本色は希薄で、何のために担ぎ出してきたんだろう?
そもそもは石川英輔の小説「SF西遊記」のアニメ化ということで始まった企画だろうけど、「宇宙戦艦ヤマト」大ヒットの余韻冷めやらぬ中、「保険」の意味合いが強かったのかな。

この劇場版が公開されたのは、放送開始から一年近く経ってから。
1話以外は多分全話見ていたと思うのだけれども、個人的にはあまり楽しめなかったシリーズだけに、結局は一年半近い長期番組になったのはちょっと意外ではあるけれど、今きちんと見直してみると好きになるかもなあ、なんてことをこの劇場版を見ながら考えていた。

『SF西遊記スタージンガー』_e0033570_22311771.jpgおそらくお話はそっちのけで、石丸博也、冨田耕生、富山敬、杉山佳寿子のメインキャストに菊池俊輔のBGMを聴いてるだけで満足してしまいそうな自分がいる。ああ、昔は良かったな。
この劇場版はゲスト主役が神谷明だし、「宇宙円盤大戦争」や、あれは「ゲッターロボ」か「ゲッターロボG」かな?と思われる流用曲もあったりで、それもまた嬉し。

そういや前々番組「UFOロボ グレンダイザー」では主人公の宇門大介(デューク・フリード)を富山敬が、副主人公の兜甲児を石丸博也が演じていたけれど、今回は主人公のジャン・クーゴが石丸、副主人公のサー・ジョーゴが富山、という具合に立場が入れ替わってるのが面白い。
そして枠レギュラーともいうべき冨田耕生のドン・ハッカの安定ぶり。

この時ではなく、多分実現しなかった次の夏の<まんがまつり>での目玉として企画されていたらしいのが「ダンガードA」とのコラボ作品で、これが実現していたらこちらにも神谷明が出ていたんだろうなあ。
しかしながらもう一つの没企画、「ダンガードA」と「宇宙海賊キャプテンハーロック」のコラボ作品も内容が想像しにくいけれど、こっちも「ダンガードA」の地球と「スタージンガー」の地球とじゃまるで別世界なだけに、どうやってすり合わせ、どんな展開が考えられていたのか興味は尽きない。

ちなみに後番組の「円卓の騎士物語 燃えろアーサー」及び「燃えろアーサー 白馬の王子」は劇場版が作られなかったので、「マジンガーZ」以来の日7枠としては最後の劇場版ってことに。
「燃えろアーサー」の後番組は「おじゃまんが山田くん」が入ったので、東映動画そのものが日7枠から撤退となってしまっている。
それを考えると「スタージンガー」と「ダンガードA」のコラボ、最後のお祭り企画としてやっぱり見たかったなあ。

【ひとこと】
本来の原作者:石川英輔は「監修」としてクレジットされてるが、何を「監修」してるんだろうか?

<過去記事>


by odin2099 | 2017-03-25 08:32 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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