『キングコング/髑髏島の巨神』(2017)
2017年 03月 26日
そのフィルモグラフィーは『バットマン・ビギンズ』、『ダークナイト』、『ダークナイト・ライジング』の<ダークナイト・トリロジー>、リブートに失敗した『スーパーマン・リターンズ』、新たなリブート『マン・オブ・スティール』から始まり、『バットマンVSスーパーマン』、『スーサイド・スクワッド』、『ワンダーウーマン』、『ジャスティスリーグ』と続く<DCフィルムズ>、新たな三部作の幕開けとされる『ジュラシック・ワールド』、それに『タイタンの戦い』や『パシフィック・リム』、『クリムゾン・ピーク』、『300』、『インセプション』、『エンジェル・ウォーズ』、『インターステラー』、『ドラキュラZERO』、『ウォークラフト』、『グレートウォール』etcと実に見事なもの。
そして今度は『GODZILLAゴジラ』に続いて、この作品で<モンスターバース>構築を打ち出した。
最近はチャイナマネーが流入したなと思ったら、事実上それに乗っ取られてしまった感があって先行きに不安を覚えはするものの、変に芸術性に走った高尚な作品を作ることなく、愛すべきB級映画をドンドン作り続けて欲しいものである。
キングコングが出てくる映画は幾つかあるが、基本ストーリーは未開の地で発見されたコングが都会に連れてこられ、大暴れしたものの憐れな最後を遂げるというもの。
その中には美女との交流が描かれ、悲劇的なラブロマンスの味付けがされている、というのが定番。
ところがこの作品は終始島の中でドラマが進む。
最初は単なるヒールかと思われていたコングが、実は島に暮らす現地人にとっては神と崇められており、島の秩序を守る存在だということが明らかにされ、最終的にはヒーローとしての立ち位置を確保できるほどの交流は描かれるものの、凡そラブロマンスとは程遠いのもよろし。
人間側のドラマといえば、コング擁護派とコング殲滅派に分かれて対立するくらいで、前作『GODZILLA』では結構くどくどと苦悩やら葛藤やら家族愛やらを描写していたのとは好対照に、全編バトルに次ぐバトルで見せ場てんこ盛りなのである。
今回は3D吹替版で鑑賞したが、覚悟していたとはいえ酷いもの。
【ひとこと】
タンクトップ姿のブリー・ラーソンはグッとくる。
彼女、今度は<MCU>でキャプテン・マーベルを演じるので、またサミュル・ジャクソンやトム・ヒドルストンとの共演があるのかも?
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