『伊福部昭 百年紀 Vol.5』
2017年 04月 30日
今回も場所は渋谷区文化総合センター大和田4階のさくらホール。
駅から微妙な距離、そしてちょっとわかりづらい場所にあるのが玉に瑕ですね。
いや、何度も行ってる癖に毎回迷ってるのは自分だけ?
確かに新宿池袋はOKだけど、渋谷は苦手なんだよねー、昔から。
さて今回も演奏はオーケストラ・トリプティーク、指揮は松井慶太さん。
主催である伊福部昭百年紀実行委員会の実行委員長に名を連ねているのは、おおっと、中野昭慶監督?!
だからこの方が(客席から)開会宣言をしてたのね。
ムトウユージ監督とのプレトークもグダグダでしたけど…。
プログラム前半は「PR映画」組曲、「大魔神」組曲、「キングコングの逆襲」組曲。
「PR映画」組曲というのは伊福部先生が担当した複数のPR映画から構成されたもの。CM音楽ということではなく、あくまで企業PRの為に作られた映画に付けられた音楽ということらしいです。
どこかで聴いたようなメロディが連発するので聴いていて飽きませんが、元々どんな映像に音楽が付いていたのかは気になりますね。
「大魔神」組曲はこのコンサートでは初めての大映映画からのセレクト。楽譜が残っていない曲を復元しての演奏、というのも本コンサートシリーズでは初めてのことかもしれません。
「キングコングの逆襲」組曲の演奏前にはゲストとして宝田明さん登場。
司会の小林淳さん曰く「ゴジラとキングコング、両方と戦った唯一の人」。そういえばそうでした。
話し足りなくて残念そうな宝田さんでしたが、演奏終了後のサプライズ、なのかな?ゴジラのテーマを絡めてのハッピーバースデーの演奏(昨日がお誕生日)には感極まって涙ぐむ一幕も。
御本人も乗り気でしたが、ハリウッドで作られるという”GODZILLA VS KONG”、出来れば出て頂きたいものです。
プログラム後半は「怪獣総進撃」組曲から。
客席にはこの作品のヒロイン真鍋杏子を演じた小林夕岐子さんのお姿も。
そして最後は「伊福部昭百年紀」組曲。
これは「シン・ゴジラ」劇中に流用された伊福部音楽をメドレーで演奏しようという今回の目玉商品。
しかも台本には明記されながら実際には使われなかった「宇宙大怪獣ドゴラ」の「航空隊攻撃開始」も入れ込んでの特別ヴァージョンとのこと。そうかあ、ヤシオリ作戦中にこのメロディが流れる可能性もあったんですねえ。それはそれで聴いてみたかったものです。
アンコールは2曲を用意し、客席の拍手の大きさによって決めるという新しい趣向。
1曲は「怪獣総進撃」組曲からマーチ、そしてもう1曲は「伊福部昭百年紀」組曲の中の「怪獣大戦争」マーチからの「ゴジラVSメカゴジラ」というメドレー。
自分は前者に一票を投じましたが、実際に演奏されたのは後者でした。
今回は早めにチケットを取った関係で、前の方の真ん中の席が取れてしまいましたが、周りは関係者と思しき方々ばかりでした。後ろには某画伯夫妻がいらっしゃいましたし(そういえば宙明先生のコンサートの時は、後ろの席が某漫画家兼アニメーターの方でしたが)、宙明先生ご自身もいらっしゃいましたねえ。
これはどちらの先生のコンサートも、まだまだ続くぞ、という解釈で宜しいでしょうか?
その節はオーケストラ・トリプティークの皆さん、また素晴らしい演奏をお願いします!
さて、次は佐藤勝音楽祭だ。
演奏中に携帯電話を鳴らす、という失態をやらかした人が近所にいました。
ライヴCDで音を拾われてなけりゃいいんですが。