『日本のいちばん長い日』(1967)
2017年 08月 14日
そして8月14日の御前会議でのポツダム宣言受諾決定から、宮城事件を経て、翌15日に玉音放送が行われるまでの「長い一日」を描いている。
原作クレジットは大宅壮一だが、後に実際の著者は半藤一利であることが判明した。
監督は岡本喜八。
宮口精二、戸浦六宏、笠智衆、山村聰、三船敏郎、小杉義男、志村喬、高橋悦史、井上孝雄、中丸忠雄、黒沢年雄、加藤武、川辺久造、江原達怡、土屋嘉男、島田正吾、伊藤雄之助、児玉清、小林桂樹、中谷一郎、田島義文、加東大介、田崎潤、平田昭彦、中村伸郎、藤木悠、北村和夫、村上冬樹、天本英世、神山繁、浜村純、佐藤允、久保明、藤田進、田中浩、佐田豊、勝部演之、加山雄三、新珠三千代、宮部昭夫、井川比佐志、小泉博、仲代達矢(ナレーター)、松本幸四郎(初代松本白鴎)……
<東宝創立35周年記念作品>ということでオールスターキャストが集結。
こんな小さな役なのにこの人が、というくらい見知った顔が次々と登場。それだけで邦画マニアにはたまらないだろうが、クーデターの場面を除けば殆ど動きがなく、終始役者同士の生のぶつかり合いによる台詞の応酬劇が炸裂し、日本映画黄金期の底力をまざまざと見せつけられる。
時間経過が若干わかりづらい面があるのと、どの程度史実や実在の人物に基いているのかがわからないが、ギリギリの緊張感の中で2時間半強を一気に駆け抜けてみせる。
四半世紀ぶりに見直したが、以前よりより深く愉しめた気がした。
【ひとこと】
「シン・ゴジラ」はこの映画を参考にしているので、興味がある人は併せてどうぞ。