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『バーニング・オーシャン』(2016)

2010年4月20日にメキシコ湾沖の石油採掘施設ディープウォーター・ホライズンで起きた、アメリカ史上最悪の石油災害事故をベースにしたパニック映画。

『バーニング・オーシャン』(2016)_e0033570_22022403.jpgスケジュールがかなり遅れ、経費の節約も兼ねて会社はテストを省略。
現場は安全第一を掲げてそれに反対するものの、強引に押し切られて作業を開始。
ところが案の定トラブル続きで、遂に施設は大爆発! 
後は如何に逃げだすか、という展開に絞っているのはパニック映画の王道だ。

それに先立ち、仕事に出かける前の平穏な家族の営みを見せ、愛車のエンジンが掛からないといったちょっとしたトラブルを描き、現場に向かうヘリコプターがバードストライクに遭遇したり、会社の人間の締めてるネクタイの色が不吉だとイチャモンをつけ、「後で云々」「帰ったら云々」といった台詞で入念にフラグを立てることも忘れない。
どこまで実話に基づいているのかはわからないが。

尊い犠牲者は出たものの、多くの人命が助かったという結末はまずまずのハッピーエンドだろうが、原因究明や責任の追及といった部分に触れないのは些かあっさりしすぎで、実話ベースの重みには欠ける。
まだ事故からさほど時が経ってない中では舌鋒も鈍るということか。


by odin2099 | 2017-09-13 22:04 |  映画感想<ハ行> | Trackback(12) | Comments(0)

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