これまたかなり気が早いですが、最新作となるエピソード8
『最後のジェダイ』に向けて、こちらもおさらいを。
その「最後のジェダイ」は誰なのか、ということで様々な意見が飛び交ってますが、この作品の冒頭で「最後のジェダイ」=「ルーク・スカイウォーカー」と明言されております。
監督のライアン・ジョンソンもそうコメントしてましたから、今更奇を衒った戦法は使わないのではないかと思います。
ただ今後、レイなりフィンなりがジェダイとして覚醒する可能性は当然ある訳で、これは二通りの意味があるのかも知れません。
つまり物語が始まる時点ではルークが「最後のジェダイ」だということ。
そしてレイたちは従来とは違う「新たなジェダイ」になる、即ちルークが旧い世代の「最後のジェダイ」である、という意味と掛けているのかな、ということです。

それにしてもエピソード6の時点でのルークは、決して一人前のジェダイと言えるほどの活躍は見せませんでした。
少なくともプリークエル・トリロジーにおけるオビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーには遠く及びません。
その彼が『フォースの覚醒』の中では「神話の人物」と呼ばれるほどの存在感を持つとは、この二つのエピソードの間にはどのような物語が繰り広げられたのでしょうね。
この『フォースの覚醒』は再三書いた通り、過去の作品の良いとこどり、パッチワークした二次創作作品みたいだな、というのが正直な感想です。
プリークエル・トリロジーにはなかった、ファンの見たい『スター・ウォーズ』の新作がこれだ、という意見も多く見かけましたが、自分には決してそうは映りませんでした。
借り物の世界で新しいキャラクターたちが窮屈そうにしてるようにしか見えなかった、といえば言い過ぎでしょうか。
その点で『最後のジェダイ』は期待よりも不安の方がより大きな作品と言えます。
願わくばそれが杞憂に終わらんことを。
ところで映画本編とは直接関係ないですが、最近『スター・ウォーズ』製作現場に関しては監督降板劇が相次いでいます。
それもまた杞憂の一つです。
この『フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムズと今度の『最後のジェダイ』のライアン・ジョンソンは無事に完走出来ましたが、『ローグ・ワン』ではギャレス・エドワーズが降板まではしてないもののトニー・ギルロイが再撮影と仕上げの陣頭指揮を執り、実質的にはトニー・ギルロイ監督作品なのでは?と言われましたし、スピンオフ作品に携わっていたジョシュ・トランクは解任され、プロジェクト自体も凍結されてしまいました。
来年公開予定の『ハン・ソロ』からは撮影終了を目前に突如フィル・ロード&クリス・ミラーのコンビが首を切られベテランのロン・ハワードに交代、そして今度は撮影開始を前にしてエピソード9からコリン・トレボロウが放り出されました。
より良い作品を生み出すためのやむを得ない措置だと信じたいところですが、聞こえてくるのは不協和音や温度差ばかり。
このまま製作体制が崩壊しないことを願うばかりです。
<過去作品>
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