『羽柴を名乗った人々』 黒田基樹
2017年 09月 27日
「五大老」として知られている面々も、公式には「羽柴(徳川)家康」「羽柴(前田)利家」「羽柴(宇喜多)秀家」「羽柴(毛利)輝元」「羽柴(上杉)景勝」で、それ以外の主要メンバーも「羽柴」のオンパレードだったのですねえ。
後に徳川幕府は有力な大名に「松平」姓を与えて一族化していきますが、それと同じことを既に秀吉がやっていたということなんですが、当然のように徳川政権になって以降、例えば関ケ原の合戦や大坂の陣を境目に「羽柴」姓を捨てる大名が続出するのも頷けるところ。
大名の改名は当たり前でしょっちゅう名前の変わる人も少なくないですが、それによって政権の移り変わりも窺える、というのは面白いと思います。