「スター・ウォーズ祭り」
2017年 12月 18日
12/1は「帝国の逆襲」、12/8には「ジェダイの帰還」が21:00~22:54の通常枠、そして12/15には「フォースの覚醒」が「ノーカット地上波初放送」と銘打ち21:00~23:39の拡大枠でそれぞれ放送された。
何故「新たなる希望」から放送しなかったんだ?!というファンからの声も番組スタッフには届いていたが、枠が取れなかったとのこと。
「ハリー・ポッター」が4週連続で放送されたことを考えると、ファンとしては納得いく答えにはなっていないが。
それはさておき、正直言うと「フォースの覚醒」は本編は切らなかったのかもしれないが、エンドロールをバッサリ切り捨て余韻もへったくれもない状態だった。
しかし感心したのはその前の「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」。
大雑把に言うと2時間枠だとCMを除いた正味の本編時間は1時間半強。
ということはどちらも30分は本編カットされてるのだけれど、これが殆ど違和感なしの”超編集”。
勿論こちとらファンだから、あれがない、これもない、ということは気になったし、特に「ジェダイの帰還」はCMクレジットを本編映像に被せるという苦肉の策を用いていたのにはガッカリしたのだが、それでもCMタイムを本編中の場面転換、時間経過に上手く活かし、おそらく予備知識なしの初見の人でもシリーズの全体像は把握でき、楽しめたのではないかと思うのだ。
そこで引っ張り出してきたのが前回の「2週連続スター・ウォーズ祭り」の録画。
2015年に「フォースの覚醒」に合わせて12/8に「新たなる希望」、12/25に「ファントム・メナス」と2週連続で開催されたのだ。
実際は「映画天国」枠や特別枠を使って12/29に「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」を、12/31に「クローンの攻撃」、1/2に「シスの復讐」を深夜に字幕版で放送しており、順番は兎も角として一応は全作の放送を実現させている。
で、その時は「ながら見」だった2本を今回改めて見たのだけれど、これまた2時間枠に収めるために巧みな編集が施されていた。
ジャー・ジャー・ビンクスの出番が減ると「ファントム・メナス」はどんなに見やすいことか(それでもまだウザかったけれど)。
カットされた地上波の放送版なんて邪道だ、というのが従来の自分のスタンスで、実際無残に切り刻まれた作品も多いのだが、一方で稀にオリジナル版よりも楽しめる”超編集版”も存在する。
ソフトを買ったり借りたり、BSやCSでの放送に配信と、オリジナル版に触れる機会は多いが、地上波の放送版は一期一会。二度とお目にかかれないかもしれないし、次の放送の際には更に手を加えられる可能性もある。ということは、こちらの方がレア度は高いということになる。
自分の好きな作品がブツ切りにされ、目も当てられない状態になってしまうのは耐えられないけれど、また最近は予算の関係もあるのだろうが少なくなってきたけれど、ソフト版とは違うキャストによる新録の吹替版の可能性もある。
初めから毛嫌いせずに、ちょこっと覗いてみるのも悪くないな、と思えるようになった今日この頃であった。
で、何を言いたいかというと、早く「フォースの覚醒」と「最後のジェダイ」の”超編集版”が見たいなあということ。どちらも結構饒舌だと思うので、どれだけ枝葉を落としてシンプルな内容になるのか、お手並み拝見といきたい。

…と言っても地上波の放送枠は減り、自分も殆ど見ることはない(苦笑)。
近年で、「これは”神編集”だなあ」と思ったのは、やはり「金ロー」で放送した「アベンジャーズ」。あれは凄かった。
また今は亡き「日曜洋画劇場」枠で放送した「ライラの冒険」みたいに、公式な吹替版よりもしっくり来る吹替版なんていうのもあるので侮れない。