『未知との遭遇<デジタル特別版>』
2017年 12月 19日

その昔「日曜洋画劇場」で放送された吹替版でした。
樋浦勉、金内吉男、藤田叔子、小原乃梨子、仲村秀生、大平透…と豪華な顔触れですねえ。
まだビデオデッキを持っていなかった頃なので、リアルタイムで見た記憶があります。
今DVDやBlu-rayで聴くことの出来る吹替版はどうも小粒でしっくりこなくて。
しかし3:15~5:00という放送枠は流石にキツイです。
CMカットすると本編正味はどれくらいでしょう?
90分あるかないか?
オリジナルが130分以上あるので、サクサク物語が進む半面、キャラクター描写がサッパリです。
それでも光と音の洪水とでも表現すればいいんでしょうか、殆どカットされなかったクライマックスシーンは圧倒されます。
デビルズタワーのロケーションも良いですし、やっぱりこの映画、好きなんですね。
異星人と音楽でコミュニケーションを取るというのは誰のアイディアか知りませんが、映画的ウソであっても妙に説得力があります。
シーンによって宇宙人の姿が違って統一感がないとか、日焼けのあとを見せるジリアンの胸元がザックリと開きすぎてる(!)とか色々気になる場面もありますけど、マイベスト10を選ぶならば未だにこの作品は外せません。
ところで先ほど「クライマックスはほぼノーカット」と書きましたが、実はロイがマザーシップに乗り込んだあとのシークエンスが丸々カットされていました。
この「日曜洋画劇場」放送版は明らかに<オリジナル劇場公開版>ではなく<特別編>の方なのですが(砂漠で船を発見する件もあります)、放送時間の関係だろうと思いますけどセールスポイントの場面をあっさり切り捨てるとはなかなか大胆。
ただ明らかに蛇足なのも確かなんですけれどね、これ。
【ひとりごと】

マザーシップの着陸に合わせロイは近づいて行くが、ジリアンはその場に留まる。
「まだバリーがいないから」という理由で。
しかし結局は彼女もまた近づくことになるのだが、何故最初から二人は行動を共にしなかったのだろう?
あるいはバリーが姿を見せてからジリアンが近付いて行くのならわかるのだが、その前に彼女は行動に移す。
ロイとジリアンの別れを強調したかったのかどうか。
ちょいと不思議だ。