『アイアンマン』
2018年 01月 05日
そして何度見ても面白いですね、やっぱり。
年に一回ぐらいのペースで見直してるのかな。
それに今年は<マーベル・シネマティック・ユニバース>の集大成、「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」の公開をゴールデンウィークに控えているので、どこかのタイミングでお浚いしておかなきゃ、と思っていたところだったので、ちょいと早めにスタート。
この映画のランニングタイムは約2時間ですが、ハリウッド映画のパターンに則って分析すると、だいたい30分ごとにヤマというか、物語上の区切り、言ってみれば句読点みたいなものが打たれています。

このパートで犠牲になるのがインセン。彼なくしては<MCU>は始まらなかった、と言っても過言ではないキーパーソンで、後に「アイアンマン3」で僅かですがフォローがあったのは嬉しかったですね。
ちなみにこの10分後くらいに、やはり<MCU>の重要人物がさりげなく初登場。そう、シールドのコールソンさんです。
この段階ではこんな大きな役になるとは、観客のみならずスタッフも役者さん自身もおそらく思っていなかったでしょう。
次の30分後、開巻から概ね60分が過ぎた辺りでトニーはアイアンマン試作スーツの飛行テストを行っています。
アイアンマンの性能のお披露目、それとやがて助力を請うことになる親友ローディにもスポットを当てています。
そしてその10分後にはまたコールソン捜査官が登場し、今度はトニーと面識が出来ます。前回の登場シーンでは、彼はペッパーとしか会話してませんからね。
そして次の30分後は全体の90分後ですから、いよいよクライマックスへ差し掛かるところ。
オバディアが隠されていた本性をむき出しにし、トニーからアークリアクターを奪い、自らの野望を実現すべく行動に移します。
トニー絶体絶命の危機に動くのはポッツとローディ、そしてコールソン率いるシールドのエージェントたち。こうして見るとエージェント・コールソンは節目節目の美味しいポイントに出てくることがわかります。彼が映画全体の一種の狂言回しも兼ねているのでしょう。
その30分後は大団円。「私がアイアンマンだ」とトニーがカメラ目線で決めてくれます。
この台詞を言う直前までトニーはカメラを見ていないのですが、最後はバッチリ。観客に対して大見えを切っているワケですね。
ポストクレジットではニック・フューリーがいきなり出てきて、「君にアベンジャーズの話をしに来た」。
最後まで席を立たなかった観客は、誰だ誰だ、アベンジャーズって何だ?と狐につままれ、原作ファンならニヤリとするという寸法です。
資料を見てみると「アイアンマン」はオーストラリアで4/14に先行公開、アメリカでは5/2、日本では何と9/27の公開ですから今となってはちょっと考えにくいです。
その間に本国では6/13に公開された第2弾の「インクレディブル・ハルク」が、わが国では先に8/1に公開されるという逆転現象が起こりました。
「アイアンマン」と「ハルク」の知名度を比較した場合、「ハルク」の方が高いだろうということで優先したのでしょうが、先に「ハルク」を見た我々はそのラストに登場したトニー・スタークに、「コイツは一体何者なんだ?」と首をひねらされたものです。
ただそのお蔭で「アイアンマン」公開の時には、何やら不思議なシリーズ(その頃は「ユニバース」などという表現は知りませんでしたから)が始まってるようだぞ、という予備知識は持てましたが。
しかしオバディアって本当は何をしたかったのでしょう?
単にトニーを排してスターク・インダストリーズを乗っ取りたかっただけなら小さい小さい。
でも彼がトニー襲撃をテロリストに銘じなければ、九死に一生を得たトニーがアイアンマンになることもなかったのですから、やはり<ユニバース>立ち上げには不可欠な人間だったということになりますな。
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/8675042/
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