『レディ・ガイ』(2016)
2018年 01月 09日
殺し屋は復讐のため施術を行った女医を探し出そうとするというお話で、女に改造された殺し屋フランク・キッチンにミシェル・ロドリゲス、狂気の女医ジェーンにシガニー・ウィーバー、そして監督はウォルター・ヒル、という布陣。

一転して女性になってからもオールヌードを披露してるが、こちらは逆に女性の身体だからこその男性らしい行為、仕草が決まっているので、難役をこなしたことは評価出来る。
バカバカしくも面白くなりそうなシチュエーション、ストーリーが用意されているのだが、映画は今一つ弾けない。
囚われの身となったジェーンが精神鑑定を受けるシーンと、フランク自らが語る回想シーンが交互に出てくるのだが、ぶっちゃけ女医のパートはなくても映画としては成立するし、なまじっかそちらに時間を割いてる関係で、せっかくのミシェル・ロドリゲスの熱演が霞む。存在感という面ではやっぱりシガニー・ウィーバーに分がある。
それにミシェル・ロドリゲスの銃を構える姿などは格好良いものの、思いの外アクションシークエンスは少なく、実に勿体ないなという印象が残った。
余計な要素抜きに、純粋にこのフランク・キッチンのキャラクターだけを取り出して続編を作ったら、案外ユニークなアクションシリーズ物に化けるかも。