【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ジオストーム』(2017)

e0033570_18473793.jpgディーン・デブリンといえば、ローランド・エメリッヒ監督のパートナーとして、「ユニバーサル・ソルジャー」、「スターゲイト」、「インデペンデンス・デイ」、「GODZILLA」らで脚本、プロデュースとしてコンビを組んだ仲。
そんなデブリンの監督デビュー作だから、当然のように全世界が壊滅的被害を被るディザスター・ムービーとなった。

度重なる異常気象により、人類社会が大打撃に見舞われている近未来。人類は一丸となって気象を制御する衛星ネットワークを構築、この危機を脱することに成功した。
だがある日、突然衛星が暴走をはじめ、世界各地に天変地異による被害が拡大する。既に一線を退いていた開発者ジェイクが呼び戻され、調査のため宇宙ステーションへ派遣されるが、そこで驚くべき事実に直面する。何者かが意図的に衛星をコントロールし、人工的に異常気象を起こしていることを。
一方システム全体の責任者となってたジェイクの弟マックスも独自に調査を進め、その計画の背後にある人物がいることを突き止める。

世界各地に大災害が起るシーンは当然ながら圧倒的な物量で見せてくれるが、ストーリーは王道のディザスター・ムービーを往くと見せかけ、大統領を巻き込んだポリティカル・サスペンス、ミステリー映画の方向へ舵を切っている。
そのため多くの爆発や破壊シーンが詰め込まれていながら、意外にパニック映画的要素は薄め。
もちろん主人公兄弟の確執だとか、家族の絆とか、ヒーロー・ヒロインの恋愛劇、自己犠牲…といったパニック映画に付き物の要素は盛り込まれているので、映画全体が薄味になることはなかった。

キャストははみ出し者の兄ジェイク・ローソンをジェラルド・バトラー、兄のストッパー役を担う弟マックス・ローソンをジム・スタージェス、マックスの恋人でシークレットサービスのサラ・ウィルソンをアビー・コーニッシュ、ジェイクの娘ハンをタリタ・ベイトマン、パルマ大統領をアンディ・ガルシア、国務長官のデッコムをエド・ハリス、他にアレクサンドラ・マリア・ララ、ダニエル・ウー、エウヘニオ・デルベス、ザジー・ビーツら全体的に濃いメンツが集まってる。

e0033570_18474766.jpgサスペンス要素の方は途中である程度先を読めるといっていいのか、それとも伏線があまり巧く張られていないので唐突に感じるというか、まあこんなものだろうというところに落ち着き、そして一頃流行った「泣きパニ」になるのかと思いきや、最後はハッピーエンドを迎えるので一安心。
といっても実際には全世界的にかなりの被害が出てるはずなので、これをハッピーエンドと呼んじゃいけないのかもしれないが。上映時間は109分と2時間を切るコンパクトさだが、見終ってどっしりとした疲労感が襲ってきた。

主役トリオの吹替は上川隆也、山本耕史、ブルゾンちえみと素人起用だが、これが見事に素人丸出し。
唯一及第点を上げられるのは、意外かもしれないがブルゾンちえみのみだ。
またエンドロールではうるさい日本語の歌が流れるのでウンザリしていたが、クレジットを見るとB'zの新曲とのこと。いい加減こういったオリジナルを貶める「日本独自版」とやらの製作は止めて欲しいものだ。本家のスタッフ、キャストに対する冒涜行為以外の何物でもない。



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by odin2099 | 2018-01-20 18:50 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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