『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
2018年 02月 01日
冒頭で何かを発見し、なんだなんだ?と騒いでると時代は一気に遡って1942年。
アイアンマン、ハルク、ソー、そしてキャップと全て異なるタイプ、異なるバックボーンを持つヒーローを誕生させ、それを繋いでみせようというのだからこれは相当な賭けだろうと思うのだけれども、それを見事に成功させたマーベル・スタジオは大したもの。
また「アベンジャーズ」実現前に、先手を打ってスタジオ買収を決めたディズニー社も先見の明があったと言えるだろう。

ということで30分ごとにヤマ場が来る、というハリウッドの法則?に忠実に組み立てられているので、ペース配分がしっかりしているから見てる方もどことなく安心感がある。
まずスティーヴが超人血清を打つまでが30分、キャプテンアメリカ誕生までが第1のパートだ。
そしてスティーヴが親友バッキーを助けに行くまでが60分。それまでは軍のマスコット、見世物扱いだったキャプテン・アメリカが真のヒーローとして覚醒するまでが第2のパート。
そしてドイツ軍の、というよりヒドラの計画を次々に潰してくキャップとハウリング・コマンドーだったが、作戦中にバッキーが行方不明となってしまうのが90分後。苦悩と葛藤の中で、スティーヴがより大きなものに目覚めて行くのが第3のパート。
そしてクライマックスを迎えレッドスカルとの因縁の戦いに決着がつく、というように非常に構成がわかりやすい。
「アベンジャーズ」への前フリが強すぎて単独作品としてはどうも…と思わないでもないし、逆にコズミックキューブが出てくるんだから「マイティ・ソー」と、超人血清やスーパーソルジャー計画に関しては「インクレディブル・ハルク」とのリンクを強めてくれた方が親切なんじゃ?と思ったりもするのだが、それでも真っ直ぐな性格のスティーヴには共感出来、十分に愉しめた。
<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/15956479/
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