『宇宙戦艦ヤマト2199 第三章/果てしなき航海』
2018年 02月 26日
一本の映画として見た場合は失格の烙印が押されかねない。
でもこの幅の広さが「ヤマト」でもある。

第8話は打って変わってヤマトに最大の危機が訪れる。
デスラーの仕掛けた罠からどうやって脱出するか。その一方で戦闘中に沖田艦長が倒れるなど今後への波乱含みの、緊迫したアクション描写が秀逸。
第9話は「機械仕掛けの寓話」。
泣かせの音楽、泣かせの演出とシリーズ随一のあざとさを持った、番外編的な一篇。
そして第10話は再びヤマトが戦闘中に危機に陥るという話で、メルダというガミラス人との邂逅が旧作とは違う地球とガミラスの行く末を案じさせるものになっている。
まあリアルタイムで見ていた時は、まさかこんな結末になるとは思ってもみなかったのだが。
第二章までは旧作をトレースし、それに徐々に新しい要素を付け加えていたが、この第三章からはリメイクではない「宇宙戦艦ヤマト2199」という新しい作品を作るんだ、というスタッフの決意表明のようなものが窺える。
一部のファンたちは、この辺りで脱落したのではないだろうか。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/19036185/
https://odin2099.exblog.jp/20037421/
https://odin2099.exblog.jp/22336195/
https://odin2099.exblog.jp/23150130/