【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ザ・シークレットマン』(2017)

主演がリーアム・ニーソン、そしてこの邦題。何やら凄腕のエージェントが孤軍奮闘するアクション映画を連想しちゃいそうだが、実は社会派サスペンス。
原題は”Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House”で、ウォーターゲート事件でニクソン大統領を辞任に追い込んだ匿名の情報源”ディープ・スロート”、その正体だったFBI副長官マーク・フェルトを主人公にした実録モノである。

e0033570_18594455.jpg全編通してザラザラとした薄暗い画面が特徴で、その色褪せた世界でフーパー長官の突然の死から始まるFBI内部の権力争い、これを機にFBIを一新し掌握しようと画策する政府、事件発覚後の政府からの過干渉、妨害工作が続く中、FBIの鑑とも呼ぶべき存在のフェルトが何故組織を裏切って情報をリークし続けたのか、に迫っていく。
政府高官や上司との軋轢、腹の探り合いが中心なので、例えばスパイ映画のような、どうやって新聞記者と接触して知り得た情報を渡していたのか、というような部分はさらっと流されているが、それでも緊迫感溢れる場面が続く。

ただ人間マーク・フェルトを強調するあまり、彼の妻や家出して行方不明となった娘のエピソードに割かれた時間も多く、それが全体像とどのように結びつくのかがわかりづらいため、全体としてはやや喰い足らない印象が残った。
ただ現政権に関しても色々と疑惑が囁かれている中で、このような映画を作り得たアメリカの健全性は称えたい。

【ひとこと】
「大統領の陰謀」、見直しておくか。



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by odin2099 | 2018-03-04 19:02 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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